1.準備編

【他言厳禁】転職エージェントの上手い使い方【現役転職エージェントが解説】

仁井 貴志

こんにちは、仁井貴志です。
普段は転職エージェントとして働いています。

転職エージェントを利用するとき、慣れていないと不安も大きいですよね。

悩める人
悩める人

・転職したいけど、一人じゃ何していいのか分かんないな
・転職エージェントに頼ってみたいけど、保険や不動産と一緒で、結局営業の人でしょ?
・いいように使われたくないし、利用するときの注意点ってないかな?

こんな悩みを解決できる記事を用意しました。

仁井 貴志
仁井 貴志

▷ 大手人材企業にて、社会人向けにキャリアコンサルを行っています(現役プロエージェント)
▷ 人材業界6年目、延べ3000名以上のキャリア相談を受付。
▷ 以前はブラックベンチャーで営業課長。月残業250時間で消耗経験もあり。

この記事を読んで実践すれば、転職エージェントがあなたのために必死で働くようになります。笑
転職成功者の成功譚ではなくて、転職エージェントとして働いている人間の生々しい裏事情も交えて解説していますので、よければこのまま読み進めてください!

 

転職エージェントの使い方【営業の心をくすぐれ】

転職エージェントを上手に使う方法ですが、結論こちらです。
エージェントの営業心をくすぐりつつ、個人的に支援したいと思われる人物像を心がけましょう。
(どの業界のサービスを受ける時も、同じです)

・面談までに、なるべく情報を入力する
・面談では、転職する気持ちがあると伝える
・叶えたい希望を時系列で整理する

大前提として、多くの転職エージェントは、完全無料で使えます。
エージェントは、あなたが入社する企業からお金をもらっているためです。

つまりエージェントは、自分が紹介する企業で入社して欲しいと思っています。

・「転職支援できる」とビジネス的に思わせること
・「転職支援したい」と個人的に思わせること

ハッキリ言うと、あなたの対応で、エージェントの動きは変わります。
あなたの人生もかかっていますし、どうせならエージェントに全面協力して欲しいですよね♪

以下、詳しく解説します。

 補足
この記事内では、エージェントへの登録〜面談直後までを有利に進めるための項目に絞っています。
他のノウハウについては、他記事をご覧いただくか、TwitterInstagram、質問箱などからご連絡くださいませ。 

 

ポイント①:面談までに、なるべく情報を入力する

多くのエージェントは、サービスに申し込むとプロフィール入力欄があります。
その他、転職理由や希望条件を打ち込めるエージェントもありますので、面談の前日までになるべく情報を多く入力しておきましょう。

情報を入力しておくべき理由はこちら。

エージェントが事前に色々準備できるから

転職理由、職務経験、希望が入力されていれば、
エージェントはあなたが求める求人と、あなたが求めているけどスキル的に合格が難しい求人の線引きが概ねできます。

逆に言えば、入力が不十分だと、その確認のために面談時間を費やすことになります。
これって、早く確実な転職をしたいあなたにとっては、時間の無駄ですよね。

入力できそうな項目については、極力埋めまくっておくと捗る。

こう思っておくとGoodですね♪

ポイント②:面談では、転職する気持ちがあると伝える

これ、めちゃくちゃ大切です。

一つ質問ですが、やり手の転職エージェントは一度に何名の転職を同時にサポートしていると思いますか?


正解は、150名以上です。(会社や、エージェントによって様々ですが)
※信じ難いかもですが、筆者はMAX900名担当していました

多くの転職希望者を同時にサポートしているエージェントですが、もちろん物理的なキャパがあります。そのキャパの中で、優先的に対応・支援するのは、こちらです。

・優秀な方(スキルが買われやすい)
・転職意欲が高い方(労力に対してのリターンが期待できる)
・人物印象が良い方(面接で落ちづらい、会話のストレスがない)

転職エージェントの業界用語として、このような方を【注力者】と呼びます。(支援を注力すべき、と認定した方)
3パタンの注力者について、簡単に解説します。

注力者①:優秀な方

学歴、職歴、職務内容や責任裁量の大きさ、
また事業が現在どのような市場価値か?などを見て、
エージェントは「この方がどれくらい企業から欲しがられるか」が分かります。

スキル・経験が企業から買われやすい方は、当然の如く注力者になります。

注力者②:転職意欲が高い方

転職意欲が高ければ、エージェントが時間や労力をかけても、しっかり応えてくれると期待されます。

 ビジネスモデルの話
転職エージェントは「自分が紹介した案件で転職支援できなければ、1円も入らない」という結果報酬型のビジネスです。
100名以上担当しているエージェントは相当忙しいので、やはり転職意欲が高い人へのサポートが優先されます。 

たとえ、現在転職するか迷っていても、「転職したい気持ちが強い」とハッキリ伝えた方が、良いサービスが受けられます。

※こちらの記事でも、軽く触れています。

転職エージェントとの面談では何を話すの?【流れと注意点】

注力者③:人物印象が良い方

実は、優秀な方でも、転職意欲が高くても、人物印象が最悪だと面接で落ちます。
だって、あなたの職場に嫌味な人、自己中な人、気が狂っているような人が来ても、迷惑でしょう?

エージェントは面談しながらあなたの性格も鋭く観察しています。
「面接じゃないから、無愛想でいいや」など思っていると、正直かなり損しますよ。
エージェントにも、極力にこやかに接しましょう。

 説明補足
話すのが苦手な方や、第一印象で怖いと言われがちな方は、
エージェントの説明に相槌を打ったり、意識的に感謝を伝えましょう。(「ありがとうございます」と言うだけでOK)

スキルや経験が高い方は、転職市場にも多くはいません。(自信過剰に、要注意です笑)
あなたのことを理解され、ぴったりな求人が紹介されないことには、転職エージェントの有効活用はできませんよね…!

スキルや経験は、勝手に判断される。
転職意欲が高いことを伝え、その後も相手に敬意を持って接しよう。
そうすれば、エージェントが特に支援を頑張り始める。

ポイント③:叶えたい希望を時系列で整理する

少し難易度が高いですが、出来ればなお捗るテクニックです。

たとえば、転職で叶えたい事項は…欲を言えばたくさんありますよね?

例)
・給料あげたい
・電車一本で通いたい
・リモートワークしたい
・残業したくない
・面白い仕事がしたい
・経験を活かしたい
 etc..

挙げればキリがないかと思いますが、順序立ててこちらやってみてください。

1.仕事に求めたい希望を箇条書きで、たくさん書き出してみる(出し尽くす)
2.「これとこれ、似てるな」という希望をグループ化する
3.希望が大体まとまったら、「今すぐ叶えたいもの」「3年後とかでもいいもの」に分ける

上記3まで、エージェントとの面談前に出来れば素晴らしいです。
伝えてみて、エージェントの反応を見ましょう。現実的に可能かどうか、プロの知見で判断してくれます。

また、上記2〜3あたりで悩んでしまった場合は
出来たところまでを説明して、この点をエージェントに面談で相談してみてください。
エージェントからすると、転職に意欲的&現実を踏まえて適切に考えようとされる姿勢が好印象で、上述の【注力者】になります。

気になる人
気になる人

お仕事で私の転職をサポートしてくれる人だけど、やっぱり人間だし、良い関係を築くことが大切だよね。
事前にできる準備を行って、行き詰まったことを面談で話してみよう!

 

転職エージェントの使い方をマスターして、有意義な活動にしよう

今回は、転職エージェントがあなたのために超頑張るようになるためのコツについて、解説しました。
少しでもご参考いただければ幸いです。

仁井 貴志
仁井 貴志

(筆者の本音・・)
本来、こういうことを気にしないでも、満足なサービスが受けられる状況であって欲しい。
でも、転職エージェントって基本的にとても忙しいので、「全員に良いサービス届けたいけど、時間がない…」というのが事実。
だったら、せめてあなたはエージェントの注力者として認定されて、良いサービスを優先的に受けましょう。

参考情報

こちらの記事でも、転職エージェントの面談について解説していますので、よければ併せてご覧ください。

転職エージェントとの面談では何を話すの?【流れと注意点】

キャリアリティでは、転職に関する記事をロードマップにまとめています。

転職活動のステップごとにカテゴリーを分けているので、何かのお役に立てば嬉しいです。

転職活動の完全ロードマップを「現役転職エージェント」が解説する

転職活動のお困りごとを全て解決する「転職活動ロードマップ」を作りました。現役の転職エージェントの知見をフル活用して、全ての記事を無料公開しています。転職の情報収集や対策にお役立てください。

» この記事を読む

読者さんが後悔のない社会生活を送れますよう、祈っております。

ABOUT ME
Nii Takashi
Nii Takashi
転職エージェント|マーケター
人材派遣▶︎人材紹介▶︎人材アウトソーシング・BPO|営業とマーケ、事業推進をしてきました|サウナとゲーム、心理学が好きです!
記事URLをコピーしました