1.準備編

初めての転職で気をつけること【失敗するのは簡単】

仁井 貴志

初めての転職を考えた時は、そもそも「転職って、どうやるんだ?」って感じですよね。
分からないことが分からない…不安が大きいか、見当も付かない状況かと思います。

悩める人
悩める人

・転職の流れがそもそも分からないな…。
・何に気をつけて転職すればいいんだろう?
・転職エージェントって、何してくれるのかな?有料なの?

上記の悩みを解決する記事を作りました。

仁井 貴志
仁井 貴志

▷ 大手人材企業にて、社会人向けにキャリアコンサルを行っています(現役プロエージェント)
▷ 人材業界6年目、延べ3000名以上のキャリア相談を受付。
▷ 以前はブラックベンチャーで営業課長。月残業250時間で消耗経験もあり。

私は毎日、複数の個人の転職サポートをしていますので、
現役エージェントの知見から、重要ポイントだけ抜粋して解説していきます。

先日、リクルートワークス研究所が「コロナ危機と私たちの働き方」という特集記事を出していました。世の中全体で働き方が変わっていく中、コロナによって初めて転職を考えた方もいる筈です。

今回は、転職の流れからエージェント利用上の注意点を、ざっくり解説していきます。
※詳細が気になる方は、当ブログの他記事もぜひご覧ください。

 

転職の大まかな流れ【出会い→考えるの繰り返し】


転職の流れは、非常にシンプルです。

  • 履歴書と職務経歴書を作る
  • 求人を閲覧して、応募ボタンを押す
  • 「面接でこう聞かれたら、こう言おう」を妄想する
  • 今と、未来の希望がどの程度叶うか考える

上記を行うために必要なのが、転職サイトになります。
まずは『転職サイト』で検索して、上の方に表示された2〜3個に登録すればOK。
※ほとんどのサイトが、完全無料です。

・求人サイト毎に、持っている求人が異なる。最低2つは登録するのがオススメ。
・大量のメールが届き始める。転職用のメールアドレスを作るのがオススメ。(GmailやyahooなどフリーアドレスでOK)

転職サイトに登録すると、お誘いの電話が掛かってくることがあります。
※「転職エージェントを利用しませんか?」という内容。
これも基本的に無料なので、興味があれば利用しましょう。

 説明補足:サイトとエージェントの違い
転職サイト:自分で求人を探して応募する。自分が企業と直接やり取りする。
転職エージェント:他者から求人の紹介を受けて、気になるものに応募する。他者が企業と直接やり取りする。(直接対峙は、面接だけ) 

マッチングアプリとほぼ一緒

最近流行りのマッチングアプリに置き換えてみると、より分かりやすいでしょうか?

プロフィール作って
気になる人に「いいね!」して
会って話して
気が合ったら告白する(またはされる)

世の中の転職サイトは、マッチングアプリの転職版。
転職エージェントは、いわば婚活アドバイザーの転職版。

そんな風に捉えていて下さい。

初めての転職で気をつけること【最重要:転職理由】


初めての転職で最重要なのは、転職理由をしっかり考えることです。

理由は3つあります。

・同じ失敗を繰り返さないために必要
・新しい企業から信頼してもらうために必要
・自分の本当の幸せを考えるために必要

これで「なるほど」となれば、本章は読み飛ばしてOK。
以下に、少し詳しく書きます。

1.同じ失敗を繰り返さない

初めから転職するつもりで、今の会社に入社する人は少ないです。

・期待していた未来があったか
・あるいはあまり考えていなかったか。

大体がこの2パタンで、それは恥ずかしいことではありません。

そりゃあ、入社前から分かっていた方が、苦労せずに済みましたよね。でも、体験的に学んだから、良しとしましょう。

今回の出来事を、教訓にしなければなりません。
そのためには、「自分が、どうして転職したいのか?」を、文字に起こす必要があります。

・●●がイヤだった→●●は避けたい
・▲▲が残念だった→△△のように過ごしたい

こんな風に書き起こすことで、自分の気持ちが整理されます。
「同じ失敗をしないために」という目線で、最適な判断基準が出来上がりますよ。

例)
・求人票で、どの項目を重視するのか?
・面接で、こちら側から何を確認しにいくのか?

2.新しい企業から信頼してもらう

学生の就活と転職、面接で明らかに異なるのは「転職理由」を質問されること。
企業はこんなことを確認しています。

・考えが甘くないか
・同じ理由でウチも辞めないか

相手の懸念を払拭するために、適切な言い回しを考える必要が出てきます。
「この理由を伝えることで、自分の信用はどうなる?」と客観視するため、この観点は取り入れた方が面接通過しやすいです。

3.自分の本当の幸せを考える

場当たり的に仕事を変えるのは、オススメしません。

・似た仕事をしていても、キャリアが貯まらない
・仕事をコロコロ変えない方が昇進昇級しやすい
・社会的信用度が上がりにくい

今の希望はもちろんですが
「3〜5年後の自分が希望することは?」と考えると、捗ります。
「期待する未来に進めない→挑戦」という、前向きな転職理由ができやすいです。

つらかったら、逃げれば良い。
退屈だったら、挑戦すれば良い。

もっとあなたらしく働ける環境はあります。
ただ、今の希望だけを叶える転職は、長い目で見ると失敗に終わります。

 

こちらの記事で、転職理由の作り方について詳しく解説しています。
「こんな時、どう言い換えれば企業ウケする?」というケーススタディも付録していますので、初めて転職する際は必見かもです。

面接必勝!転職理由の作り方【サンプル回答付き】

 

転職エージェントを使う際の注意事項


転職エージェントを利用する際の注意事項はこちら。

・あなたの希望を聞いて、求人紹介してくれるか
・求人のメリットだけでなく、デメリットも話してくれるか
・話していて、違和感はないか

転職エージェントは、あなたの希望を聞いて、求人を探して、面接の対策も付き合ってくれる存在です。
無料なので、初めての転職なら利用効果◎。

ただ、彼らもボランティアではありません。
営利組織なので、売上作りに躍起になってるエージェントもいます。

転職エージェントは、基本的に1人の方があなたの専属担当者になる仕様です。
上記3点は、見極めポイントだと思って下さい。

重要なのは「プロの言うことが絶対ではない」と思うこと。
あなたが話づらさを感じたら、それはエージェントとして失格なので、サイトからサッと担当変更してOK。
あなたの人生がかかっていますから、信頼できる方にサポートを依頼してください!

 

こちらの記事で、転職エージェントの裏事情や、正しい使い方を詳しく解説しています。

転職エージェントの使い方〜裏事情まで【現役エージェントが解説】

 

【付録】今の会社を辞める時のコツ【退職交渉】


今の会社を辞める際のポイントはこんな感じ。

・退職理由を言わない
・新しい勤め先を言わない
・入社日が決まってることを伝える
・感謝を伝える

今の会社が、あなたの新しい門出を応援してくれるなら、特に気を付けずともOK。
ただ、「どうすれば辞めないか」を狙いながら話を進めてくるケースも多いです。

退職を引き止めるための常套手段は
転職理由を訊く→払拭トークをする というもの。

このため、不満はないが縁あって次の会社に行くことになった、などと話しておくのが良いです。

・新しい勤め先に行くことは決まっていて
・目立った転職理由もない

この状況が、退職を引き止める上では最もやりづらい状況になります。
少し心が痛むかもしれませんが、あなたに転職を決意させるまで変わらなかったのは今の会社ですから、気負いしなくて良いですよ。

 

こちらの記事で、退職交渉の安全な進め方について詳しく解説しています。

【退職のやり方】退職願と退職届の違いや注意点【初心者向け解説】

また、「今の会社がブラックすぎてやばい」「辞められる気がしない」という方向けに、退職代行業者に関する記事も置いておきます。

退職代行の料金比較!使い方を業者の見分け方を解説【確実に辞めよう】

 

おわりに


今回は、「初めての転職で気を付けること」について解説しました。
少しでも参考になれば幸いです。

とにかく、不安が多いことと思います。
いろいろ考えすぎて身動きが取れない、という方もいるかもしれません。

そんな方にオススメなのは、不安を分類してみること。

・今考えれば良いこと
・2週間後でも良いこと

転職サイトに登録する前なら、面接でうまく喋れるかは一旦考えなくてOK。
面接の結果待ちなら、退職交渉のことは一旦考えなくてOK。

今考えるべきことだけに集中すれば、心穏やかに過ごせます。そして、着実に転職活動が前進するでしょう。

参考情報

キャリアリティでは、転職に関する記事をロードマップにまとめています。

転職活動のステップごとにカテゴリーを分けているので、何かのお役に立てば嬉しいです。

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Nii Takashi
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転職エージェント|マーケター
人材派遣▶︎人材紹介▶︎人材アウトソーシング・BPO|営業とマーケ、事業推進をしてきました|サウナとゲーム、心理学が好きです!
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