大手企業に転職するための3つの方法【転職エージェントが解説】


・今より大きな会社に転職したいなあ
・でも、大手って転職できるのかな?人気そうだな…
今回は、こんな悩みを解決できる記事を用意しました。
現役転職エージェントの知見をフル活用して、転職サイト(企業)だと話しづらい部分にも切り込んでいきました…!
5分くらいで読めますので、このまま読み進めて頂ければ嬉しいです。

▷ 大手人材企業にて、社会人向けにキャリアコンサルを行っています(現役プロエージェント)
▷ 人材業界6年目、延べ3000名以上のキャリア相談を受付。
▷ 以前はブラックベンチャーで営業課長。月残業250時間で消耗経験もあり。
大手企業に転職するための3つの方法
転職のつまらない一般論をお話しすると、
今の会社の規模や年収を大きく上回る転職は、簡単なことではありません。

その規模の会社で、それくらいの年収を貰ってたんですよね?
そしたら、大手のウチのビジネス規模で働くなら、年収●万円下げても妥当じゃないですか?
企業って、普通にこんなことを考えます。
会社の規模や年収を大きく上げる転職を成功させるためには、
選考を受ける大手企業の中にいる同世代の社員たちよりも、明らかに優秀でなければいけないんですよね。
第二新卒は、新卒じゃない 第二新卒は、まだポテンシャルを見て未経験採用をしてくれます。 しかし、それでも転職であることには変わりありません。 「自分より不出来な同級生の●●君」が新卒で大手に入っていたとして、その方より優秀なあなたが”転職で同じ会社に入る”のは、難易度が全然違ってきます。
しかし、まだ諦めないでOK!
大手企業に転職するための方法は、大きく分けて3つあります。
・今の仕事で積める経験を見極める
・副業する
以下に詳しく解説します。
ポイント①:選考で正しいPR情報を選ぶ
「今すぐ転職したい」という方向けの参考情報です。
本来は、今の会社で必要な経験を積んでからキャリアアップを目指すのが良いです。

諸事情で、そんな悠長なこと言ってられない!
今すぐ大手に転職したい!
こんな方がいれば、大手の選考を受ける際は下記のようなPR情報を意識的に伝えましょう。
・定量情報
・試行錯誤のプロセス
・再現性
それぞれについて、解説します。
正しいPR情報①:定量情報
定量情報とは、「自分の仕事を数字・数値で言い表せる情報」という意味です。
例)
・売り上げ目標●円に対して、●円達成(2021年度:達成率●%)
・新規顧客先への電話・訪問対応(●件/日、●件/月)
・同時担当顧客数:●名様
・アルバイトスタッフの業務管理(●名〜●名)
・配下●名のマネジメント、人事考課
・顧客問い合わせ対応(●件/日)
・運営イベントAによる集客数(●名/●日開催)
・顧客AのCTR率改善(●%→●%)
・●●による社内の運営コスト削減(●円→●円/年)
定量情報が重要な理由は、「客観的な情報を伝えられるから」です。
・「大変な仕事をしていた」(主観)
・「●●な仕事をしていた」(客観)
定量情報を入れた方が、相手が納得しやすい、信憑性のある話ができると思ってください。
まずは、一人のメンバーとして定量情報で自分の仕事を言い表せるようになることが大切です。
もしマネジメントの経験があれば、何名に対してどのようなマネジメントをしていたのか整理しましょう。
説明補足 仕事内容的に、定量での目標や実績が言いづらい方もいるかと思います。 その場合は、行動内容でもいいので、定量情報を用いてください。
正しいPR情報②:試行錯誤のプロセス
例えば職務経歴書にこんな風に書いてあったとして、面接官はビミョーな反応になります。
「私は●●な人間です。現在の仕事では●●を担っていて、その経験は貴社でも活かせると思います。」
書いてある内容は事実かもしれません。
しかし、何を以てそう主張されるのか、受け手にとって意味不明だと、落選になります。
こんな時は、試行錯誤のプロセスを加えましょう。
「私は●●な人間です。現在の仕事では●●を担っていて、勤務初期は私自身と組織に●●な課題がありました。私としては職務を全うするために●●が肝要と思い、●●のような行動を取りました。その結果、●●のような成果・変化が見られました。この経験から、私は職務を遂行する上で●●が大切だと考えるようになりました。この経験を活かして貴社にも貢献する所存です。」
勘違いされる方が多いですが、【自己PR】は謎の自慢をするコーナーではありません。
・労働の経験を通してどのような自己成長を行い
・その結果会社にどんな利益をもたらしたのか?
という事実を記入する場所だと思って頂けると、捗りますよ!
説明補足 アシスタント職の方は、なかなか書きづらいと思います。 でも、会社の役に立っていない人はおらず、役立たずならそのポジションは存在しません。 「私って、どんな役に立っていたの?」と考えることがとても大切だと覚えておいてください。
正しいPR情報③:再現性
上記のプロセスの試行錯誤の応用になります。
大手企業に転職するなら、会社規模を問わずに活かせる経験を持っている必要があります。

その規模の会社だから通用してるんだよね。ウチじゃあちょっと…
こう思われたらアウトなので、避けるためには再現性を意識すると良いです。
再現性の例)
・自分や組織の生産性を高めた
・問題への対処ではなく、問題が起こらない仕組みを作った
・自分が抜けても組織が回る状態を作った
説明補足 どんな結果を出したかより、「どうやってその結果を出したか」の方が重視されます。 プロセスや再現性を意識せずに働いていると判断されたら、大手企業には絶対受かりません。
ポイント②:今の仕事で積める経験を見極める
「今すぐじゃ無いけど、良いところがあれば転職したい」と思っている方に向けた行動指南です。
結論からお伝えすると、今の会社にまだ在籍しておくべきかどうか、下記の項目で判断しましょう。
・その職務の専門性を今より高められるのか
・仕事の裁量が大きくなるのか
・社外から見て評価の高い経験なのか
Yesがあればそれを経験に取り入れてから転職活動するかどうか判断しましょう。
Noまたはビミョーなら、即転職した方が身のためかもです。
あなたの市場価値は年齢とともに下がるので、今の会社で叶わない希望があるなら転職です。
「よく考えず、行動していない時期があった人」に対して、大手企業は厳しいですからね。
見極め①:その職務の専門性を今より高められるのか
営業、事務、エンジニア、販売、企画などなど
現在の職務の専門性を高めることで、同じ職種や似た職種での転職では有利になります。
職種の経験を武器に、大手企業への転職も可能ですね。
ただ、その職種とは全く異なる職種に就きたい場合は、専門性を高める意味はないかもしれません。
見極め②:仕事の裁量が大きくなるのか
一人のメンバーとしての裁量がどれくらい大きくなるのかにも注目しましょう。
全く同じことを3年もやり続けることになるなら、あなたのスキルはマイナス3歳の方とほぼ同じになります。
そして、スキルが同じ年下の方が、転職での市場価値が高い場合が多いです。
任せてもらえる職務の幅が広がったり、質が上がったり。
何かしらプラスな経験が積めるようなら、まだその会社に残るのもアリですね。
見極め③:社外から見て評価の高い経験なのか
ハッキリお伝えすると、社内評価って転職するとマジで無意味です。

俺って社内の営業成績もトップで、上司からの評価も高いんだよね〜。すごくない?
とか言われても、「へぇーそうなんだ、すごいね(棒)」としか答えられないですよね。
上司・同僚からの評価を完全に無視した時、あなたの職務経験って社外からどう求められると思いますか?
ここに答えを出すことも、面接で咄嗟に話せる内容が充実する要素になります。
ただ、「私、社外じゃ全然通用しないやん…」と気づいてしまったなら、転職した方がいいかもです。
ポイント③:副業する
「今の環境に居続けるイメージは無いけど、もう少しだけ心にゆとりと自信が欲しい」という方向けの行動指南です。
これまでのまとめとして、選考に使えるPR情報は下記でした。
・定量情報
・試行錯誤のプロセス
・再現性
また、今の会社に残るかどうかの判断項目は下記でした。
・その職務の専門性を今より高められるのか
・仕事の裁量が大きくなるのか
・社外から見て評価の高い経験なのか
過去の経験、これからの経験によって、上記が手に入るとも限りませんよね。
でも、経験を積まないことには、なかなか大手企業には入りづらいのも事実…。
ではどうするかというと、「社外で経験を手に入れちゃいましょう」となります。(=副業)
副業のメリット
ここでいう副業のメリットは、お金よりも経験値UPがメインです。
どんな副業を選んでも半年〜1年くらいは収益化できないのが普通ですし、趣味感覚でもいいので「社外で活動する」という時間を確保してください。

忙しいから副業できないのではなく、毎日1時間でも副業するにはどうしたらいいか?という視点で過ごすべきでした。
副業しておくと、本業とシナジーが生まれたり、副業の経験を活かして転職が有利になることも多いです。
※特に、経験のない仕事や業界の大手企業に行きたい場合は絶対やるべきです。
どんな副業を選べばいい?
なんでもいいので、目についたものを試しにやってみるといいです。(体験談)
なんでもいい理由は下記です。
・やり方やコツは、やりながらでないと学べない
・やる前に想起した不安は、9割方起こらない
・自分に合っているかも、やらないと分からない
副業が会社に禁止されている場合
こちら主観ですが、気にせずやったらいいと思います。
今の時代「副業 隠す 方法」とかで調べたらいくらでも検索ヒットします。
そして、労務にバレるレベルで所得が増えたらなら、それはもう大手企業に転職できるでしょう。
または、そもそも会社員という選択を取らずに独立開業の道を進むことも可能です。
副業を禁止する企業や役所、事務所というのは今後淘汰されると思います。
「時代遅れの働き先、働き方」になるのって、怖くないですか?

・今すぐ転職したいなら正しいPR情報を用意する
・今の仕事で手に入れるべき経験があるか判断する
・副業も検討しておく
なるほど、色々考える必要がありそうだな。でも、やるべきことが明確になったかも!
大手企業に行くことを諦めないで!
今回は大手企業へ転職する方法を3つご紹介しました。
少しでも参考になっていれば幸いです。
転職は、何かしらの職務経験をこさえて行うものです。
このため、職種か業界の経験を活かしつつ、大手企業を狙っていくのが普通になります。
契約社員入社について 第二新卒(26歳くらいまで)でしたら、「契約社員で入社する代わりに、完全未経験でも採用される」という方法があります。 ただ、契約社員が不安だったり、年齢的にポテンシャル入社が見込みづらい場合は、やはり今回紹介した方法のいずれかを試すことになるでしょう。
コロナ禍において、転職は企業に有利な倍率が続きます。
今その企業にいる社員達より、あなたが優秀であると思われなければ、中途で採用はされません。
そして、じっくり経験を積もうにも、「年齢が1歳増えるごとに、選考ハードルは上がる」という残念な事実もあります。(あまり悠長に構えてもいられないわけですね)
本当に大手企業に行きたいのなら、今何を行動すべきか、早めに考えておいた方が良いかもしれません。
もし悩んだら、転職エージェントに相談されるか、筆者のSNSアカウントから個別相談いただければ幸いです。
参考情報
キャリアリティでは、転職に関する記事をロードマップにまとめています。
転職活動のステップごとにカテゴリーを分けているので、何かのお役に立てば嬉しいです。

転職活動の完全ロードマップを「現役転職エージェント」が解説する
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