転職エージェントを複数利用しないと損する理由3つ

こんにちは、仁井貴志です。
普段は転職エージェントとして働いています。

転職したいから、転職エージェントに登録してみた。
無料っぽいけど、どうせならしっかりエージェントを活用したいなあ。
損したくないし、騙されたくないかも。
今回は、こんな悩みを解決できる記事を用意しました。
3分くらいで読めますので、このまま読み進めて頂ければ嬉しいです。

▷ 大手人材企業にて、社会人向けにキャリアコンサルを行っています(現役プロエージェント)
▷ 人材業界6年目、延べ3000名以上のキャリア相談を受付。
▷ 以前はブラックベンチャーで営業課長。月残業250時間で消耗経験もあり。
転職エージェントは複数利用しないと損します
結論からお伝えすると、転職エージェントは複数利用しないと損する可能性が高いです。
理由は、こちらの3点になります。
1.取引先にあなたを転職させるのがエージェントの仕事だから
2.応募チャンスが限られるから
3.担当エージェントの力量を測れないから
私自身、大手の転職エージェントで現役アドバイザーとして働いています。
経験を踏まえて、それぞれについて分かりやすく解説しますね。
理由1.取引先にあなたを転職させるのがエージェントの仕事だから
転職エージェントは「企業にあなたを紹介することでお金をもらう」ビジネスです。
あなたの意思をねじ曲げてでも、お金をくれる取引先にあなたを転職させたら儲かるんですよね。
裏を返せば、「自分たちの紹介企業に入社してくれないと、一銭も手に入らない」ビジネスとも言えます。
あなたが損しないために、転職エージェントに複数登録して、その事実を全てのエージェントに伝えてみてください。
エージェントが目の色を変えて、あなたの転職活動状況を確認してきますよ。(他社の紹介経由で入社したら、一銭にもなりませんからね)
説明補足 不動産仲介や保険代理店など、仲介手数料で成り立っているビジネス全般で同じことが言えます。 利用時はライバル企業がいると伝えることで、より良いサービスが受けられるものだと思っておきましょう。
理由2.応募チャンスが限られるから
どのエージェントを利用するかによって、応募できる企業が変わってきます。
転職エージェントは、取引している企業でなければあなたに案件紹介できませんからね。
エージェントによって、多く持っている求人の特徴があります。
(第二新卒に強いとか、IT専門とか、総合エージェントだとか、電車内で様々な広告を見ませんか?)
同じ企業でも
・A社のエージェントは営業職と経理職
・B社のエージェントは営業職と事務職と企画職
といったように、持っている求人の種類や数が異なることがあります。(意外と知られていません)
説明補足 転職エージェントは「有料職業紹介事業所」と呼びます。(ハローワークは「無料職業紹介事業所」) 国内の有料職業紹介事業所ですが、22,977箇所あります。(令和2年3月、厚労省) これだけ事業所があれば、取引先がバラバラになることは、予想できますよね?目について良さそうなエージェントは「登録だけしておく」でもOKですよ。
理由3.担当エージェントの力量を測れないから
転職エージェントに登録すると、あなたの担当エージェントが一人就くことが多いです。
ひとつの転職エージェントだけを使っていると、その担当エージェント次第であなたの運命が変わってしまいます。
・専門知識をどの程度持っているのか
・あなたを理解する姿勢があるのか
・どういう根拠でその求人を紹介するのか
やはり人間ですので、あなたとの相性も良し悪しがあります。
優秀な方なのか?思いやりのある方なのか?と判断するために、複数のエージェントを利用しましょう。
説明補足 ・はじめは複数の転職エージェントに登録しておく ・求人の特色や担当さんの良し悪しが分かってきたら、エージェントを絞る こういう活動の仕方がオススメですね。

自分が良いサービスを受けるために、複数のエージェントを利用した方が安心そうだな。
私の人生がかかっているし、せっかく無料だから色々使ってみようかな!
どの転職エージェントに登録すればいいのか
どういう企業に就職したいのかによって、登録するエージェントは変わります。
パターンごとに、簡単にオススメエージェントのリンクを貼っておきますね。
どのエージェントも完全無料なので、「一旦登録と面談だけしておいて、あとは求人を眺めて情報を集めておく」だけでも有益だと思います。
コロナ禍でも求人を募集している企業は、収益バランス◎な隠れ有料企業とか、積極投資している勝ち組な場合も多いですよ。
目的1:様々な職種の求人を見たい
参考:リクルートエージェント
国内最大手のエージェントです。求人数も最も多く、小さいエージェントやリクルーターは、リクルートのデータベースを使って転職支援を行ったりしています。
登録しておいて損はないですが、担当の当たり外れが大きいので、面談後に担当継続するか判断した方がいいですよ。
参考:マイナビエージェント(女性の転職)
かなり寄り添って相談に乗っていただけます。面接対策も充実していますね。
目的2:IT・技術系の求人を見たい
参考:マイナビITエージェント
IT・Web業界に強い転職エージェントです。 多くの人事採用担当者との間に太いパイプを持っています。
参考:レバテックキャリア
ITエンジニアの経験者なら迷いなく登録しておきましょう。大手IT企業・Web・スタートアップまで様々な求人を持っています。
目的3:ハイクラスな求人を見たい
参考:マイナビハイクラス転職
年収700万円以上を目指す人はこちら登録しておきましょう。割と業界に精通したエージェントが多いですね。現在スキルが足りなくても、「どんな経験を身につければ希望条件で転職できるか」が聞けますよ。
目的4:専門職の求人を見たい
参考:介護専門求人サイト〜かいご畑〜
参考:保育専門求人サイト〜ほいく畑〜
どちらもニッソーネットという企業が運営しています。専任のコーディネーターは業界出身者だったりするので、悩みを色々聞いてくれそうですよね。
参考:看護求人ジョブメドレー
看護専門の求人事業者です。メドレー社は医療系のパイプを結構持っているため、「人をたくさん入れて、すぐ退職者が出ている病院ってどこ?」とか聞いてみると良いと思います。
参考:マイナビエージェント(経理職)
参考:マイナビエージェント(人事職)
マイナビは専門職にも強く、専用のサポートチームがあります。ミドル・バック職の方は併せて登録しておくといいかもですね。
参考:シゴトライ
うつ症状で苦しんでいる方向けの、専門エージェントです。カウンセリングも丁寧なので、ブラック企業や人間関係で病んでいたらこちらに相談されるといいですね。

本当にいろんな転職エージェントがあるんだな。
自分にぴったりなエージェントを探すために、いくつか登録してみようかな!
転職エージェントを”利用する側”に回ろう
今回は、転職エージェントを複数使うべき理由について解説しました。
転職エージェントは「転職させることが仕事」ですが、あなたは転職エージェントの都合に付き合って無理に転職する必要はありません。
コロナ禍での転職市場や、キャリアについては分からないことだらけだと思うので、無料でいくつかのエージェントに話を聞いてみてから転職するか判断してみるのがいいですね!
参考情報
キャリアリティでは、転職に関する記事をロードマップにまとめています。
転職活動のステップごとにカテゴリーを分けているので、何かのお役に立てば嬉しいです。

転職活動の完全ロードマップを「現役転職エージェント」が解説する
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