1.準備編

履歴書の証明写真は700円で撮影OK【服装・髪型・髪色のイロハ】

仁井 貴志

こんにちは、仁井貴志です。
普段は転職エージェントとして働いています。

履歴書には証明写真を添付するものですが、細かいご相談をいただくことがあります。

履歴書の証明写真って、ちゃんとしてなきゃダメ?
転職だし”新卒っぽすぎる”のは逆にNGって聞くけど…!
というか、そもそも写真って必須なの?どうやって撮ればいいの?

今回は、こんな悩みを解決できる記事を用意しました。
履歴書の写真って拘ろうと思えば結構お金かけられますし、正解がよく分かりませんよね。

記事の内容

・転職の履歴書写真は意外と手抜きでもOKな話
・海外と日本の転職市場は違うので、一応ルールに則ってマナーも守っておこう
・「これだけ守っておけばOK」という良い塩梅の写真撮影

記事の信頼性


毎日、10代後半〜60代の方の証明写真に目を通しています。

読者さんへの前書きメッセージ

結論を先にお伝えすると、証明写真は写真館などで用意しなくてもOKです。

容姿が業務のパフォーマンスに影響する職業や、部長職以上の転職であれば5000円以上かけて撮影するのもアリ。ただ、多くの方は街の証明写真BOXで十分です。

この記事では最高の一枚を撮るというより「マナー的にOKでコスパの良い転職の写真撮影」について解説していきますので、どうぞよろしくお願いします。

では、さっそく見ていきましょう。

履歴書の証明写真、転職なら意外と雑でもOKです。

履歴書の証明写真ですが、転職なら意外と雑でもOKです。

新卒ではないので、下記のような対応で問題ありません。

  • スーツは着用推奨、だが職種による(マナーとオススメの撮影方法)
  • 写真館に頼まなくて基本OK。【節約しよう】
  • 表情は「受ける仕事」次第で変えよう

それぞれについて、解説します。

ポイント①:スーツは着用推奨、だが職種による

基本的には、スーツ着用が無難です。

エンジニアは私服でも割と問題なかったりしますが、スーツを着ていた方が落選リスクが減ります。

転職活動なので、非常識と思われないように心がけましょう。

スーツ着用時のマナーはこんな感じです。

ジャケット

黒・紺・グレーなど、派手すぎない色が望ましいですね。

セットアップも必須ではありません。わざわざ高いスーツを買う必要はないですよ。(UNIQLOでオッケー)

40代以降の管理職採用は、あまりに安っぽく見える格好は避けた方が良いです。

シャツ

拘りがなければ、白シャツ推奨です。

女性の場合、フリルが付いていても問題ありませんので、ここは好み次第ですね。

パンツ

パンツは、ジャケットと色を揃えることだけ必須です。

プリーツ加工のあるものを選んでもOKです。

女性はスカートじゃなきゃダメですか?
正直あんまりスカート好きじゃなくて・・

この質問は多いのですが、スカートでもパンツでもOKです。あなたのキャラクターで変えて良いのでご安心ください。

印象の補足

「事務・秘書・受付・キャビンアテンダント・若手募集のセールス」に応募する時は、スカートの方が”採用人物像にフィットする可能性”が高いです。

見た目で当落を判断してはいけない採用ルールがありますが、求める人物像は企業それぞれにあります。

物静かな人が好き、派手な人が好き、という人の好みと似たような話です。(後述します)

髪型(男性編)

男性は、おでこを出した方が印象◎です。

前髪で額が隠れていると「隠し事がある、公正ではない、仕事ができない」というマイナス印象に繋がるリスクがあります。

転職活動の時期だけ、さっぱりしたヘアスタイルにしておくと、変に損しませんよ。

例)

髪型(女性編)

女性は、前髪あっても問題ありません(抵抗がある人、結構多いです。笑)

顔が隠れすぎると印象マイナスのことがあるので、ピンで留めるかスプレーで固めておけるとベターです!

例)

髪色

アパレルなど一部業界を除き、ホワイトワークでは基本的に「7トーン以上」の髪色はNGだと考えるのが無難です。

社風や面接官によっては、マイナスの印象に繋がるリスクがあります。

髪型・髪色・ネイル自由の職場であっても、転職活動の時期だけは派手すぎない方が無難ですね。

髪色変えるの、お金も時間もかかるから嫌なんですよね…。

こんな相談も多数いただきました。

黒染めに抵抗があれば、黒スプレーの利用がオススメです。撮影や面接の1日だけコーティングしましょう。

実際に面接日に使った転職成功者の感想として、ワックスよりスプレーのが黒くなるそうです。(個人差あるかも)



今はオンライン面接が主流なので、個人的には「面接日だけスプレー」が手軽かな〜と思っています。
ちなみにオンライン面接の受け方については『【徹底対策】web面接をスマホで!失敗しない準備と評価UPの秘訣』で解説しています。気になる方は併せてご覧ください。

ポイント②:写真館に頼まなくて基本OK。【節約しよう】

「証明写真はちゃんと写真館で撮らなきゃいけない」と思っている方がいますが、誤解です。
街の証明写真BOXが近所にあるかと思いますが、そこで700円くらい払って撮れば十分ですよ。

採用ルールとして「業務遂行能力に無関係な事項で当落を判断してはならない」という決まりがあります。つまり、写真が綺麗でなくても、落選理由にはなりません。

この”業務遂行能力”にビジュアル加点がある職業は、「秘書・受付・キャビンアテンダント」くらいです。個人の自由ですが、証明写真BOXで十分だとご認識ください。

証明写真のデータ化

証明写真BOXで撮影した際、機種によって「データ化できるもの」「紙だけで印刷されるもの」があります。

紙だけでプリントされた場合は、その紙をお手持ちのスマホで撮影すればOKです。
※一枚が綺麗に写り、ピンボケしないよう注意

写真アプリ内でトリミング処理も掛けられますので、縦横4:3の比率を意識すれば十分使えます!

履歴書はPCで作ってOK

パソコンを持っている方は、WordやExcelなどで履歴書を作成し、証明写真はデータとして添付しましょう。
郵送必須や面接での持ち込み時は、証明写真ごとプリントアウトすればOK。

「証明写真、複数社に全部使い切っちゃった…」という無駄を省けます。(今時、ボールペンでいそいそと履歴書作るのも手間です)

 説明補足
たまに「履歴書は絶対手書きで!」と言ってくる企業がいますが、筆者の体感では全体の1割程度に止まります。大多数の企業は「見やすいか、中身が濃いか」を見ていますので、体裁はあまり気にせず、楽しましょう。

ポイント③:表情は「受ける仕事」次第で変えよう

「どんな表情すれば良いですか?」と質問いただくこともありますが、応募内容×あなたのキャラクター次第ですね。

応募内容

例えば営業職なら、無愛想すぎてはNGです。口角は上げましょう。
平均年齢が30代後半以上の企業に対しては、少しカッチリした表情を作ると世代ウケしやすいです。

受ける企業が決まっているなら、企業HPの「企業理念、社長メッセージ、社員インタビュー」などのページを見るとイメージが湧きやすいですよ。

あなたのキャラクター

写真の印象とあなたが推していきたい性格の一面がずれても、面接中に相手が混乱します。
誠実、謙虚、明るい、堅実など、あなたにはさまざまな側面がありますよね?
業務を遂行する上で適当で、あなたが無理しないキャラクターをイメージして、表情を作るのが良いですね。

資金に余裕があり、写真で差をつけたい場合【写真館の選び方】

この3点を押さえている専門業者に頼むのがオススメです。

  • 写真をデータでも貰える
  • 証明写真用のフェイスメイク、ヘアメイクのサービスがある
  • 「就活・転職」用の撮影サービスがある

たとえば『銀座SILKIA』はこの条件を全て押さえています。

撮影当日にデータが入手可能

データもプリントも撮影当日に渡してもらえるようなので、かなり安心ですね。(修正もやってくれるんだとか)

銀座一丁目の好立地にある割には5000円台から受け付けているようで、良心的な印象です。
※期間限定のキャンペーン中のようですので、詳細は公式HPをご確認ください。

お金をかけて少しでもライバルと差別化を図りたい場合は、利用検討してみてください。

有楽町駅から徒歩6分

公式サイトはこちら

自宅で撮影だけはNG

自宅で撮影している方がいますが、日系企業の転職ではオススメしません。

写真の写りの問題ではなく、「そういう常識の方なら、求める人物像ではない」と思われながらライバル比較されやすいためです。

外資企業なら問題ないこともありますが、日系企業での転職では不利になり得ますので非推奨ですね。

証明写真は、提出必須ではないが、出した方がいい【日系企業はまだ古い】

証明写真ですが、実は提出必須ではありません。しかし拘りがなければ、提出しておくことをオススメします。

写真写りの問題ではなく、「写真がない=しっかりしていない、やる気がない」とみなす企業がいるためです。

書類の完成度が100%の方の方が、「当社への志望度が高いのかも?」と思うわけです。

実質「写真必須」問題について

勘違いせず、ただ企業と喧嘩もしないで欲しいのですが、「顔写真必須」という案内は基本的にNGなんです。

海外では人種差別につながる恐れがあるとして、普通に訴訟問題に発展しています。

日本の転職で「写真必須」と書かれていたら、モデルなど特殊な仕事を除き…本当はダメです。

忖度せず言いますが、日本の大企業にも「書類が揃ってないと選考が進まない」という古い慣習が残っています。
顔で判断されるわけじゃないと思い、仕方ないですがルールと思って従っておくのが無難です。

顔写真がなくても面接に行くことは可能

  • 自分の容姿に極端に自信がない
  • 顔に関わる怪我や病気を患っていて、撮影が難しい
  • セクシャルマイノリティであり、顔写真を載せることに抵抗がある など

それぞれ事情はありますから、「嫌だな〜」という気持ちが強ければ、証明写真はナシで臨みましょう。

転職サポート体験談:
顔に術後の後遺症が残っている方や、セクシャルマイノリティの方の転職サポートの経験があります。
この際は本人と話し合った上で、「ちょっと書類通過率は落ちるかもだけど、ガンガン応募して面接チャンス作ってから対策頑張りましょうか!」ということで合意を得て、選考を進めました。
面接では特性やスキルを理解・綜合判断された上で、「顔写真なしで内定」になりました。

証明写真はマナーを押さえて、手間を掛けずに撮影しよう

今回は、転職の証明写真について解説しました。ご参考いただければ幸いです。

証明写真を撮影する上で、避けた方が良いのは「自宅・私服」ですね。
それ以外は、あまり厳密なルールはありませんので、常識の範疇で考えていきましょう!

転職活動を+αで充実させたい場合は、下記の書籍もご参考いただくと良いかと思います。


参考情報

キャリアリティでは、転職に関する記事をロードマップにまとめています。

転職活動のステップごとにカテゴリーを分けているので、何かのお役に立てば嬉しいです。

転職活動の完全ロードマップを「現役転職エージェント」が解説する

転職活動のお困りごとを全て解決する「転職活動ロードマップ」を作りました。現役の転職エージェントの知見をフル活用して、全ての記事を無料公開しています。転職の情報収集や対策にお役立てください。

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読者さんが後悔のない社会生活を送れますよう、祈っております。

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Nii Takashi
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転職エージェント|マーケター
人材派遣▶︎人材紹介▶︎人材アウトソーシング・BPO|営業とマーケ、事業推進をしてきました|サウナとゲーム、心理学が好きです!
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