コントラスト原理を応用して仕事のモチベーションを下げずに働く

こんにちは、仁井貴志です。普段は転職エージェントとして働いています。
今回は「コントラスト原理」を応用して仕事のモチベーションを下げずに働く方法について、コラムを投稿します。
では、さっそくまいりましょう。
コントラスト原理=二番目の提案を魅力的にするテクニック
コントラスト原理とは、一番目の刺激が基準となって、後続する刺激の認知が歪む心理現象です。カンタンにいえば「先に見聞きした情報が、判断に影響する」って話ですね。
コントラスト原理の例
- 2,980円と7,980円の靴がある
- 性能は7,980円の方が少し高いようだが、見た目も含めると好みに大差はない
- 得られた情報から、私たちは2,980円の靴を選ぶことが多い(通常の判断)
- 2,980円と7,980円の靴がある
- 2足について見た目も含めると好みに大差はないが、7,980円の靴は元値が19,890円のようだ(60%OFF)
- どうやら数量限定セールをやっているようで、本日がセール最終日らしい
- 得られた情報から、私たちは7,980円の靴を選ぶかもしれない(コントラスト原理)
7,980円の靴について前情報が変わるだけで、より安い靴をスルーして購入に至るワケです。
セール情報を目にしていなければ約8,000円の靴が、セール情報を目にしたことで「1万円以上お得な靴」という認知に歪みます。
【余談】大台割れの価格
980円という記載は「大台割れの価格」と呼ぶ消費者心理学です。心理学者の小嶋外弘氏が1986年に文献を残しています。
「千円」の大台を意識させないことで消費者の心理的抵抗が少なくなり、買いやすい値段だと知覚させるようです。
19,650円の商品が19,550円になると「100円ダウン」ですよね。
しかし20,000円の商品が19,980円へと「20円ダウン」した時の方が、私たちは敏感に反応するようです。
メルカリなどで出品する際の価格設定で参考になるかもしれませんね。
コントラスト原理を応用して仕事のモチベーションを下げずに働く
おさらいとして、コントラスト原理は先行刺激が後続刺激に影響する心理現象です。良くも悪くも私たちは事前情報に流される生き物らしいですね。
仕事に退屈さやしんどさを感じている時期に、原因不明だが漠然とモチベーションが上がらないケースがあります。原因が不明なので、解決できずモヤモヤし続ける状態ですね。
そんな時はコントラスト原理を応用してみます。
仕事がつまらない時は事前情報を置き換える
朝起きて、会社に行くのが憂うつな時期におススメです。または頭を悩ませる商談や会議があって億劫な日にも。
方法はカンタンで、今日出勤してやることが将来の何につながっているのか妄想すればOK。この方法をワーキングコントラストと呼びましょう。
ワーキングコントラストの実例



他人にはいえない自己中心的な魂胆でもOKです。ワーキングコントラストをうまく使って「それなら今日も、いっちょ頑張るか~」となればあなたの勝利ですね。
どういう考え方をしても気が紛れなかったり破綻してしまったりする場合は、転職のサインかもしれません。環境を変えた方があなたにとって良さそうでしたら、情報収集がてら当サイトの他記事をご覧ください。