【261名】著名な心理学者の一覧【実験研究・法則・理論も紹介】

こんにちは、仁井です。普段は転職エージェントとして働いています。

心理学の実験や効果がたくさんあるみたいだけど、知識が浅いとなんかモヤモヤするなあ。
提唱した学者の名前も、ざっと知ってみたいかも。
こんなお悩みを解決する記事を作りました。
「●●効果」といった名前を知っているだけの状態から、もう一段深く、できれば網羅的に理解しておきたいですよね。
ざっくり記事の内容
- 著名な心理学者261名とキーワードをご紹介
- 仕事やプライベートで役立つオススメ心理学を5つ抜粋
記事の信頼性
産業・組織心理学の専攻経験を活かして、現職で老若男女のキャリア相談に乗っております。
読者さんへの前書きメッセージ
- 261名の学者とキーワードを列挙するので、目次や検索機能の活用がオススメです。
- 記事の後半に、社会生活に使えそうなキーワードを5つ抜粋しています。
- 今後、時間を作ってコツコツ追記予定です。よければブックマークしてくださいね。
記事を読み終えると、今日から人に話せる小ネタが見つかりますよ。あなたの仕事やプライベートが充実するヒントになるかも。
それでは、さっそく見ていきましょう。
心理学とは?カンタン解説【基礎〜応用分野】
心理学とは、心と行動の学問です。英語ではPsycholog(サイコロジー)ですが、サイコは「心」をあらわし、ロジーは学問や科学・法則を示します。
心理学は日常のあらゆるシーンで役立ちます。覚えていると得しますね。
- 目の前にいる相手とのコミュニケーション
- 集団・組織の中にいるときに起こる現象
- ものごとを認識したり学習したりする際の傾向
心理学はエスパーではない
一括りに心理学といっても、「基礎心理学」や「応用心理学」など専門分野は様々です。

心理学って、人の心が読めるやつでしょ?
たまにこう思う方がいますが、誤解です。エスパーではなく研究なので、実験や調査の結果を「統計的に算出」しています。
心理職に就く道のり
心理学を専門の仕事にするためには、心理学科系の大学へ進学したのち、大学院で博士課程まで修了します。
以下の職場へ就ければ、心理職の肩書きがつきます。
- 任期付きの研究員(ポスドク)
- 大学や企業の研究所
- 警察官や市役所の職員
- 医療や教育の現場
- カウンセラー
職種や研究分野に応じて資格が必要になったり、学会に所属して研究論文が評価されると知名度がUPします。

本を出版したり、TV番組に出演する方もいますね。ただ、メディア露出をよく思わない教授とも何人か出会ったことがあります。
研究に没頭したい人も、知名度をあげたい人もいるってことですね。
心理学者は大学院の博士課程まで修了しなければ名乗れません。今から列挙する著名人は全員が勉強家なので、彼らが半生をかけて研究した成果をサクッと学んでいきましょう。
コツ:記事内で「文字検索」を活用
これから260名以上の著名人と関連キーワードを列挙します。特定の心理効果や研究者を狙ってこの記事を読むなら、「文字検索」の活用がオススメです。
- PCブラウザ:[ctrl+F]で検索ボックスが出てきます。
- スマホ(Safari):タブ中央の共有マーク→ページを検索
- スマホ(Chrome):画面右上の縦3点マーク→ページ内検索
とりあえず有名どころの心理学が知りたい!という方は、記事の後半まで飛ばしてください。おすすめを5つ抜粋しています。
それでは、列挙スタートです。
【261名】著名な心理学者の一覧【実験研究・法則・理論も紹介】
著名な心理学者と関連キーワードを、50音順に並べています。
気になる学者がいる場合は、【あ行】【か行】などの中見出しを追ってください。または記事内検索を活用してくださいね。
全員の解説は難しいかもですが、音声配信などでたまに紹介しようと思っています。
【あ行】心理学者とキーワード一覧(39名)
アイゼンク
キーワード:パーソナリティ理論(特性論)、モーズレイ性格検査(MPI)
アイビィ
キーワード:マイクロカウンセリング
アクスライン
キーワード:遊戯療法の8原則
アスペルガー
キーワード:アスペルガー障害、子どもの自閉症精神病質
アッカーマン
キーワード:家族療法
アッシュ
キーワード:ゲシュタルト心理学、同調実験
アドラー
キーワード:個人心理学、劣等感
アドルノ
キーワード:権威主義的パーソナリティ
アブラハム
キーワード:リビドー発達理論
アロン
キーワード:吊り橋効果
アンダーソン
キーワード:ACT理論、ACT-R理論、HAM理論
インガム
キーワード:ジョハリの窓
ヴィゴツキー
キーワード:発達の最近接領域、外言・内言
ウィットマー
キーワード:臨床心理学(初めて提唱)
ウィコニット
キーワード:移行対象、錯覚・脱錯覚、スクイグル
ウィリアムソン
キーワード:学校カウンセリング・学生相談
ウィング
キーワード:アスペルガー症候群(用語の導入)、自閉症の中核症状「3つ組」
ウェーバー
キーワード:弁別閾、ウェーバーの法則
ウェクスラー
キーワード:知能検査(WAIS/WISC/WPPSI)
ウェルトハイマー
キーワード:ゲシュタルト心理学、仮現運動
ウェルナー
キーワード:相貌的知覚、発達の定向進化の原理(未分化→文化・統合)
ウェルニッケ
キーワード:ウェルニッケ野、ウェルニッケ失語
ウォーフ
キーワード:サピアーウォーフ仮説(言語相対性仮説)
ウォルビ
キーワード:逆制止、系統的脱感作法
内田勇三郎(うちだゆうざぶろう)
キーワード:内田クレペリン精神(作業)検査
ウッドワース
キーワード:S-O-R図式(刺激-媒介変数-反応)
ヴント
キーワード:心理学実験室(世界初)、意識の内観
エインズワース
キーワード:ストレンジ・シチュエーション法
エクマン
キーワード:基本情動、FACS
エドワーズ
キーワード:EPPS
エビングハウス
キーワード:忘却曲線
エリクソン、エリク
キーワード:アイデンティティ、心理-社会的発達理論、ライフサイクル論
エリクソン、ミルトン
キーワード:催眠療法
エリス
キーワード:倫理療法(理性感情行動療法)
エレンルガー
キーワード:無意識の発見、想像の病
小此木啓吾(おこのぎけいご)
キーワード:モラトリアム人間
オスグッド
キーワード:意味微分法(SD法)
オルポート、ゴードン
キーワード:パーソナリティ理論(特性論)
オルポート、フロイド
キーワード:社会的促進、同調行動のJカーブ仮設
【か行】心理学者とキーワード一覧(42名)
カーネマン
キーワード:行動経済学(経済学に心理学の手法を導入)、プロスペクト理論
カーンバーグ
キーワード:境界人格構造(BPO)
ガザニガ
キーワード:分離脳研究
ガスリー
キーワード:親行動主義、接近説
ガットマン
キーワード:ガットマン尺度分析法
カナー
キーワード:自閉症研究
カニッツァ
キーワード:カニッツァの三角形(主観的輪郭)
カバット=ジン
キーワード:マインドフルネス
ガル
キーワード:骨相学
ガルシア
キーワード:ガルシア効果(味覚嫌悪学習)
カルフ
キーワード:箱庭療法
河合隼雄(かわいはやお)
キーワード:ユング心理学、日本文化論、箱庭療法
川喜多二郎(かわきたじろう)
キーワード:KJ法
ギブソン、エレノア
キーワード:視覚的断崖、アフォーダンス
ギブソン、ジェームズ
キーワード:アフォーダンス、ギブソン効果
キャッテル
キーワード:流動性知能・結晶性知能、因子分析
キャノン
キーワード:キャノン-バード説
キャプラン
キーワード:予防、危機介入
キュブラー=ロス
キーワード:死の受容過程
キュルペ
キーワード:無心像思考
ギリガン
キーワード:女性の道徳発達理論
ギルフォード
キーワード:収束的思考・拡散的思考(知能構造モデル)
クライン
キーワード:妄想-分裂態勢・抑うつ態勢、原始的防衛機制
クリス
キーワード:自我のための退行
クレッチマー
キーワード:体格と性格(類型論)
クレペリン
キーワード:早発性痴呆、内田クレペリン精神(作業)検査
クロッパー
キーワード:ロールシャッハ・テストのクロッパー法
クロニンジャー
キーワード:気質と性格の7次元モデル
クロンバック
キーワード:適正処遇交差作用、クロンバックのα係数
ケーガン
キーワード:気質研究、個人差研究
ケーラー
キーワード:ゲシュタルト心理学、洞察による学習
ゲゼル
キーワード:一卵性双生児による学習と成熟の研究
ケリー
キーワード:帰属理論(外的帰属・内的帰属)、準拠集団
ゴールトン
キーワード:優生学、個人差研究、心理学への統計的手法の導入(回帰・相関の概念)
ゴールドバーグ
キーワード:BIG5(5因子モデル)
コールバーグ
キーワード:道徳性発達理論
古澤平作(こさわへいさく)
キーワード:阿闍世コンプレックス
ゴゼット(スチューデント)
キーワード:t分布、t検定
コッホ
キーワード:バウム・テスト
コフート
キーワード:自己心理学、自己愛性人格障害
コフカ
キーワード:ゲシュタルト心理学の原理
コンラート
キーワード:統合失調症の発病過程
【さ行】心理学者とキーワード一覧(39名)
サーストン
キーワード:知能の多因子説
ザイアンス
キーワード:単純接触効果
サイモン
キーワード:問題解決のための意思決定過程
サティア
キーワード:家族療法
サピア
キーワード:サピアーウォーフ仮説(言語相対性仮説)
サリヴァン
キーワード:精神医学は対人関係論である、加女神柄の観察、チャムシップ
サロベイ
キーワード:EI(感情的知性)
ジェイコブソン
キーワード:漸進的筋弛緩法
ジェームズ
キーワード:意識の流れ、ジェームズ-ランゲ説、プラグマティズム
シェパード
キーワード:心的回転、無限音階、錯視図形
シェリフ
キーワード:光点の自動運動実験、泥棒の洞窟実験
シェルドン
キーワード:類型論
ジェンセン
キーワード:環境閾値説
ジェンドリン
キーワード:フォーカシング、体験過程、フェルトセンス
シフネオス
キーワード:アレキシサイミア(失感情症、失感情言語症)
シモン
キーワード:ビネー式知能検査
シャクター
キーワード:情動の二要因説
ジャネ
キーワード:ヒステリーと解離、下意識
シャハテル
キーワード:新フロイト派、ロールシャッハ・テストの体験的基礎
シャルコー
キーワード:ヒステリー研究
シュルテン
キーワード:知能指数概念、差異心理学、輻輳説
シュナイダー
キーワード:統合失調症の一級症状
シュプランガー
キーワード:類型論
シュルツ
キーワード:自律訓練法
シンガー
キーワード:情動の二要因説
ジンバルドー
キーワード:スタンフォード監獄実験
スキナー
キーワード:オペラント条件付け、スキナー箱
鈴木治太郎(すずきはるたろう)
キーワード:鈴木=ビネー知能検査
スターン
キーワード:乳幼児精神医学、乳児の自己感
スティーヴンス
キーワード:スティーヴンスの法則、マグニチュード推定法
ストループ
キーワード:ストループ効果
ストロロウ
キーワード:間主観的アプローチ
スピアマン
キーワード:知能の2因子説、順位相関係数
スピッツ
キーワード:乳児の3ヶ月微笑、8ヶ月不安、アナクリティック抑うつ
スペリー
キーワード:分離脳研究
セリエ
キーワード:ストレス学説
セリグマン
キーワード:学習性無力感、ポジティブ心理学
ソーンダイク
キーワード:猫の問題箱の試行錯誤実験、効果の法則
ソンディ
キーワード:ソンディ・テスト
【た行】心理学者とキーワード一覧(16名)
ターマン
キーワード:スタンフォード=ビネー知能検査
ダーリー
キーワード:傍観者効果
タウスク
キーワード:自我境界
ダットン
キーワード:吊り橋効果
ダマシオ
キーワード:ソマティック・マーカー仮説
タルヴィング
キーワード:エピソード記憶と意味記憶
タルド
キーワード:模倣の法則
チョムスキー
キーワード:生成文法
ティチナー
キーワード:構成主義、ヴントの弟子
ディルタイ
キーワード:了解心理学
デシ
キーワード:内発的動機付け、自己決定理論
テッサー
キーワード:自己評価維持モデル(SEM)
デューイ
キーワード:機能主義心理学、プラグマティズム
土井健郎(どいたけお)
キーワード:「甘え」理論
トヴァスキー
キーワード:行動経済学、プロスペクト理論
トールマン
キーワード:認知地図、潜在学習
【な行】心理学者とキーワード一覧(3名)
ナイサー
キーワード:認知心理学(概念)
西周(にしあまね)
キーワード:日本の「心理学」第一人者
ニューカム
キーワード:認知的均衡理論(A-B-Xモデル)
【は行】心理学者とキーワード一覧(61名)
バージ
キーワード:認知の自動性、潜在的認知
バートレット
キーワード:スキーマ
パールズ
キーワード:ゲシュタルト療法、「今・ここ」
ハーロウ
キーワード:アカゲザルのアタッチメント研究(代理母実験)
バーン
キーワード:交流分析
ハイダー
キーワード:認知的均衡理論(バランス理論)
バウアー
キーワード:感情ネットワークモデル、HAM理論
ハヴィガースト
キーワード:発達課題
バドリー
キーワード:ワーキングメモリ
パブロフ
キーワード:古典的条件付け(レスポンデント条件付け)
バリント
キーワード:基底欠損
ハル
キーワード:S-O-R理論(刺激-媒介変数-反応)、動員低減説
ハルトマン
キーワード:自我の自律性
バロン=コーエン
キーワード:自閉症研究
バンデューラ
キーワード:社会的学習理論(観察学習・モデリング)
ピアジェ
キーワード:認知発達理論
ピアソン
キーワード:積率相関係数
ビオン
キーワード:集団の無意識的力動
ヒッチ
キーワード:ワーキングメモリ
ビネー
キーワード:ビネー式知能検査
ビンスワンガー
キーワード:現存在分析
ファンツ
キーワード:選好注視法
フィッシャー
キーワード:フィッシャーのZ変換、フィッシャーの直接確率検定
フェアバーン
キーワード:対象相関論、対象希求的
フェスティンガー
キーワード:認知的不協和理論
フェダーン
キーワード:自我境界
フェヒナー
キーワード:精神物理学、フェヒナーの法則
フェレンツィ
キーワード:積極療法、弛緩療法
フォア
キーワード:持続エクスポージャー法
ブラウン
キーワード:言語獲得の研究、フラッシュバルブ記憶
フランクル
キーワード:夜と霧、ロゴテラピー
フリードマン
キーワード:タイプA行動パターン
ブルーナー
キーワード:ニュールック心理学、レディネス観
プルチック
キーワード:情動モデル
プレマック
キーワード:プレマックの原理、心の理論
ブロイアー
キーワード:アンナ・O、カタルシス法、ヒステリー研究
フロイト
キーワード:精神分析、無意識、リビドー
フロイト、アンナ
キーワード:児童分析、自我の防衛機制
ブロイラー
キーワード:統合失調症、4つのA
ブローカ
キーワード:ブローカ野、ブローカ失語
ブロードベント
キーワード:注意フィルターモデル
ブロードマン
キーワード:ブロードマンの脳地図
ブロス
キーワード:第二の固体化過程(青年期の発達過程)
フロム
キーワード:新フロイト派、自由からの逃走
フロム=ライヒマン
キーワード:新フロイト派、分裂病をつくる母親
ベイズ
キーワード:ベイズ統計学
ベイトソン
キーワード:ダブルバインド理論(二重拘束)
ヘイリー
キーワード:ブリーフ・セラピー、家族療法
ベック
キーワード:認知療法、BDI-Ⅱ
ベッテルハイム
キーワード:自閉症
ヘッブ
キーワード:ヘッブの法則
ヘルムホルツ
キーワード:エネルギー保存の法則、ヤング=ヘルムホルツの三原色説
ベンダー
キーワード:ベンダー・ゲシュタルト・テスト
ペンフィールド
キーワード:ペンフィールおの脳地図、ホムンクルス
ボウルビィ
キーワード:アタッチメント理論(愛着)、母性剥奪
ボーエン
キーワード:家族システム論
ホーナイ
キーワード:新フロイト派、基本的不安
ボーリング
キーワード:実験心理学、図地反転図形(妻と義母)
ホール
キーワード:疾風怒濤の時代、アメリカ心理学会初代会長(APA)
ボス
キーワード:現存在分析
ポルトマン
キーワード:生理的早産
【ま行】心理学者とキーワード一覧(24名)
マーラー
キーワード:分離-固体化発達段階説
マイケンバウム
キーワード:自己教示訓練法、ストレス免疫訓練
マクドゥーガル
キーワード:社会心理学入門、本能理論
マクレランド
キーワード:達成動機に関する欲求理論、コンピテンシー
マズロー
キーワード:欲求階層説、人間性心理学、トランスパーソナル心理学
松本亦太郎(まつもとまたたろう)
キーワード:日本心理学会創設者(初代会長)
マレー
キーワード:TAT(主題統覚検査)
ミード
キーワード:役割理論(社会心理学)
ミール
キーワード:バーナム効果
ミシェル
キーワード:マシュマロ実験
三隅ニ不二(みすみじふじ)
キーワード:PM理論
ミニューチン
キーワード:構造的家族療法
ミュラー
キーワード:特殊神経エネルギー説
ミュラー=リヤー
キーワード:ミュラー=リヤーの錯視図形
ミラー、ジョージ
キーワード:7±2(マジカルナンバー)
ミラー、ニール
キーワード:不安や葛藤に関する動機付けの研究、フラストレーションと攻撃性、バイオフィードバック研究
ミルグラム
キーワード:アイヒマン実験(権威への服従実験)
メイ
キーワード:実存的アプローチをアメリカに導入、人間性心理学
メイヤー
キーワード:EI(感情的知性)
メイヨー
キーワード:ホーソン研究
メスメル
キーワード:動物磁気
モーガン
キーワード:モーガンの公準、比較心理学
元良勇次郎(もとらゆうじろう)
キーワード:日本初の心理学者、精神物理学
森田正馬(もりたまさたけ)
キーワード:森田療法、あるがまま
モレノ
キーワード:サイコドラマ、ソシオメトリー
【や行】心理学者とキーワード一覧(4名)
ヤスパース
キーワード:了解と説明
矢田部達郎(やたべたつろう)
キーワード:Y-G性格検査
ユング
キーワード:分析心理学、集合的無意識、元型、個性化の過程
吉本伊信(よしもといしん)
キーワード:内観療法
【ら行】心理学者とキーワード一覧(30名)
ライヒ
キーワード:性格分析、性格の鎧、オルゴンエネルギー
ライン
キーワード:超心理学、ESP(超感覚的知覚)
ラカン
キーワード:鏡像段階、フロイトへの回帰、短時間セッション
ラザルス
キーワード:ストレスコーピング
ラシュレー
キーワード:大脳の「等性能の原理」と「量作用の原理」
ラタネ
キーワード:傍観者効果
ラマチャンドラン
キーワード:幻肢、共感覚、ミラーボックス
ランク
キーワード:出産外傷説
リゾラッティ
キーワード:ミラーニューロン
リッカート
キーワード:リッカート尺度
リベット
キーワード:自由意志の研究
リンゲルマン
キーワード:リンゲルマン効果(社会的手抜き)
ルビン
キーワード:図と地、ルビンの壺(杯)
ルフト
キーワード:ジョハリの窓
ル・ボン
キーワード:群集心理
ルメルハート
キーワード:並列分散処理モデル(PDP)
ルリヤ
キーワード:神経心理学、失語症の研究、リハビリテーションの研究
レイン
キーワード:反精神医学
レヴィン
キーワード:ゲシュタルト心理学、場の理論、葛藤(コンフリクト)
レスリスバーガー
キーワード:ホーソン研究
ローエンフェルト
キーワード:世界技法
ローゼンタール
キーワード:ピグマリオン効果(ローゼンタール効果)
ローゼンツァイク
キーワード:P-Fスタディ、フラストレーション耐性
ローゼンマン
キーワード:タイプA行動パターン
ロールシャッハ
キーワード:ロールシャッハ・テスト
ローレンツ
キーワード:刷り込み、生得的解発機構
ロジャース
キーワード:非指示的心理療法、来談者中心療法、エンカウンター・グループ
ロス
キーワード:社会心理学
ロッター
キーワード:ローカス・オブ・コントロール(統制の所在)
ロフタス
キーワード:目撃証言、事後情報効果
【わ行】心理学者とキーワード一覧(2名)
ワトソン
キーワード:行動主義、S-R理論
ワロン
キーワード:発達論
仕事や人間関係に役立つ心理学【オススメを5つ抜粋】
- 心理学を修める中で、特に面白いと感じた
- 会社員として3社経験、個人事業主としてのビジネスにも役立っている
- 同僚や友人、恋愛や自己成長にも役立っている
恩恵も即効性もあって簡単な心理学ネタを、抜粋して5つ紹介します。今日から使えますよ。
ジョハリの窓
ジョハリの窓とは、自己分析に使用する心理学モデルです。
自分の性質は「自分から見えるか」「他者から見えるか」の視点で4分類できます。
- 開放:自分も他者も知っている、自分の性質
- 盲点:自分は気づいていないが他人は知っている、自分の性質
- 秘密:自分は知っているが他人は気づいていない、自分の性質
- 未知:自分も他者も知らない、自分の性質
4つの枠が窓に見えるワケですね。(引用:Wikipedia)
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上手な活用法
注目したいのは「盲点」です。自分を変えたい時や、何者かになりたい時に使えます。
他人の恋愛には冷静にツッコミを入れられるのに、自分の恋愛になると視野が狭くてポンコツになる‥という経験はありませんか?
仲良しの度合いは関係ないので、友人や知人に「私の長所と短所ってどう?」など聞いてみてください。
自信がある人は、過信して盛大に道を誤らないための予防策になります。自信がない人は、思わず背中を押されるきっかけになります。
帰属理論
予備知識:帰属(きぞく) 出来事や他人の行動や自分の行動の原因を説明する心的過程。 →「●●の原因は誰か、何か」を決めること
帰属理論とは、結果の原因を探す帰属過程がどのように行われるか理論化したものです。
例)10kgのダイエットに成功した!(結果)
- 「運動を頑張ったからだろう」
- 「好きな人に痩せろと言われたからだろう」
- 「食事に気を使ったからだろう」
ある事象の原因が複数考えられる場合、思考回路は人によってポジティブだったりネガティブだったりします。
上手な活用法
「原因はポジティブにも、ネガティブにも捉えられる」と知っておくだけで捗ります。
「原因」と聞くと、日本語では悪者探し的なイメージがあるかもしれません。 心理学では良し悪しに関係なく、「なぜその結果になったのか」と考える際に原因という言葉を使います。
「私はネガティブ思考だ」と思っている人は、原因はポジティブに解釈する余地があると知っておきましょう。ストレスを感じづらくなり、心が折れにくくなります。
オペラント条件付け
予備知識:オペラント(operant) オペレート(動作する)に由来している造語。スキナー氏が提示
オペラント条件付けとは、自発的にある行動を起こすよう促す学習理論です。行動に対して報酬や罰を与えることで、次回からの行動を「強化」または「弱化」できます。
オペラント条件付けは4パタンほどあるため、「子どもの勉強」を例に挙げて解説しますね。
正の強化と負の強化
子どもがテストで90点を取ったとします。
- 正の強化:子どもが欲しがっていたゲームを与える(強化子)
- 負の強化:子どもが嫌がっていた習い事を退会させる(弱化子)
「強化」の条件付けを行えば、次回も積極的に頑張るようになる‥と期待できます。
「行動に対する報酬なのだ」ということを子どもに分かってもらうコミュニケーションが重要です。無条件に与えられるものだと誤解されると、子どもが対人関係で苦労します。
正の弱化と負の弱化(じゃっか)
子どもがテストで20点を取ったとします。(赤点)
- 生の弱化:子どもが嫌がっていた塾に通わせる(強化子)
- 負の弱化:子どもがハマっていたゲームを奪う(弱化子)
「弱化」の条件付けを行えば、次回は危機回避のために頑張るようになる‥と期待できます。
「行動に対する罰だが、回避策や期限は●●だ」と伝えるコミュニケーションが重要です。日常的で過剰な罰は、子どもが「親=敵」と学習して、あなたも子どもも損します。
余談ですが、子育てに悩んでいる方は「発達心理学」や「アタッチメント理論」の書籍を買うと捗るかもです。(図解付きがおすすめ)
上手な活用法
心理学の専門用語をなるべく簡単にまとめると、こんな感じです。
- 正の強化:望ましい行動に対して、行為者が望む刺激(強化子)を与える
- 負の強化:望ましい行動に対して、行為者が望まない刺激(弱化子)を除く
- 正の弱化:望ましくない行動に対して、行為者が望まない刺激(弱化子)を与える
- 負の弱化:望ましくない行動に対して、行為者が望む刺激(強化子)を除く
子どもや部下の教育、パートナーに自発的な行動変革を促すシーンなどで「概ね正しそうな作戦」を考えられそうではありませんか?
オペラント条件付けは自分自身にも使えます。成し遂げたい目標や直したい習慣があれば、強化や弱化を使ってみましょう。
内発的動機付け(自己決定理論)
予備知識:動機とは ある行動を取る際の理由やきっかけ
内発的動機付けとは、自らの興味や意欲など内面から湧き上がる動機で行動を起こす状態です。
「自己決定理論」では、動機付けには2パタンあると示されています。ざっくりこんなイメージ。
- 内発的動機:他者は関係なく、率直に自分がしたいと思ったこと
- 外発的動機:他者の言動や存在を理由に、行動しなければならないと思ったこと
上手な活用法
動機付けには内発と外発の2種類あることを知っておいてください。そして、なるべく内発的動機付けで自分を動かしましょう。目標を達成しやすくなります。
例)ダイエットしようと思った場合
- 外発的動機付け:「外見をからかわれた」「他人の目が気になる」とだけ思って頑張ろうとすると、モチベーションが上がりづらい。目標のイメージも持ちづらく、行動を続けにくい=失敗しがち
- 内発的動機付け:「素敵だと思う人物や、自分がなりたいと思う身体になるぞ!」と思って行動する。モチベーションに左右されづらく、生活習慣を変えやすい。目標に近づくための行動を自然と取るようになるため、小さなゴールを楽しみながら頑張れる=成功しやすい
感情の輪(情動モデル)
感情の輪とは、人間の感情を「花弁の画像」で説明する理論です。
- 8つの基本感情:喜び、信頼、不安、驚き、悲しみ、嫌悪、怒り、期待
- 基本感情の強弱で、別の感情に派生する(平穏<喜び<恍惚など)
- 基本感情を組み合わせて、混合感情ができる(信頼+怒り=支配など)
上手な活用法
モヤモヤした気持ちが「一体なんなのか」特定することに役立ちます。また理想の感情になるための仕掛けがわかるかもしれません。
「感情の輪」モデルの図だけで、52種類の感情の仕組みが説明されています。例えばこんな感じで理解が捗ります。
- 私は同僚に対して皮肉っぽい気持ちになる。皮肉は「期待+嫌悪」らしい。
- 嫌悪の対比感情は「信頼」のようだ。もし期待+信頼となれば、私は同僚に「希望」を持てるらしい。
- というか、皮肉って期待まじりの嫌悪だったのか。私はどうやら、まだ同僚にちょっと期待しているっぽいな。どうしたら嫌悪から信頼に変わるんだろう?
イメージできますか?感情の輪を使いこなすだけで、人間関係が円滑になったり自己研鑽が捗ったり‥と期待できます。全52種類の感情を説明した記事はこちらです。

【52種類を網羅】プルチックの感情の輪を徹底解説
プルチックの「感情の輪」モデルを用いて、心理学的に52種類の感情を徹底解説しています。8つの基本感情、16種類の強弱派生、28種類の応用感情などを網羅しています。キャリアや人間関係など、社会生活に役立ててください!
この記事のおさらい
著名な心理学者を列挙しつつ、即効性があって日常で使いやすい理論をご紹介しました。
日常生活で使えそうな理論が、この記事でひとつでも見つかっていれば幸いです。
心理学の参考書籍
より詳しい知識を得たい方には、こちらの書籍がオススメです。
論文や学術書より分かりやすく、引用元が記載されている書籍を3つピックアップしています。