【例文付き】面接のお礼メールは、出来れば送っておいた方がいい話

こんにちは、仁井貴志です。
普段は転職エージェントとして働いています。
面接を受けた後、お礼メールを送るべきかどうかで迷うことがあると思います。ネットで調べると「送るべき」「送らないべき」どちらも意見がありますからね…。

・面接後って、お礼メールは送った方がいいの?
・失礼のないようにしたいんだけど、どうやって書けばいいの?
今回は、こんな疑問を解決できる記事を用意しました。
この記事は「お礼メールは送るべき。送る際は●●に注意」という趣旨で書いています。一人の現役エージェントの意見として、ご参考くださいませ。
この記事を読んで分かること
- ・お礼メールを送る必要性について学べる
- ・お礼メールを送る際、好印象を残す文章のコツが分かる
3分くらいでサクッと読めますので、このまま読み進めて頂ければ嬉しいです。

▷ 大手人材企業にて、社会人向けにキャリアコンサルを行っています(現役プロエージェント)
▷ 人材業界6年目、延べ3000名以上のキャリア相談を受付。
▷ 以前はブラックベンチャーで営業課長。月残業250時間で消耗経験もあり。
面接のお礼メールは、出来れば送っておいた方がいい
面接のお礼メールは、出来れば送っておいた方が良いです。理由はこちら。
・時間をかけた甲斐があったと企業に思ってもらえる
・面接で聞いた話を整理して、記憶に定着させられる
・次回の面接で話す内容のタネになる
・改めて自分の強みをアピールできる
・意欲をアピールして、ライバルと比較された際の加点材料になる
それぞれについて、説明していきます。
[お得その1]時間をかけた甲斐があったと企業に思ってもらえる
多くの人は、自分の行ったことが無駄ではなかったと思いたいものです。
このため、努力が目に見える数字で成果に結びついたりすると嬉しいと感じます。(勉強でも仕事でも、同じですね)
お礼メールを送ることは、面接官に対して報酬を与える効果があります。平たく言えば「ああ、面接で時間使ってよかった!」と思ってもらえるのです。
”お礼メール”というから大仰に聞こえますが、目上の方とご飯に行ったら、「ありがとうございました!」ってメールやLINEを送るのがマナーですよね?
これと同じ認識でOKですよ。なので、当たり前に感謝を伝えていきましょう。
[お得その2]面接で聞いた話を整理して、記憶に定着させられる
お礼メールには「このお話を聞いて、こう感じて…!」といったお話をサラッと含めますが、このように面接内で出た話題を振り返るだけで記憶に定着します。
慣れない面接では緊張もしやすく、終わった後は安堵してすぐに忘れます。次に企業と会った際「前の面接で、これ話したよね?なんで覚えていないの?」となったら評価が下がりかねませんよね。
面接を終えた日にお礼メールを書くことは、次回面接のリスクヘッジにもなるのです。
[お得その3]次回の面接で話す内容のタネになる
お礼メールそのものが企業に好印象を与えていた場合、次回会った際は先方から話題に上げてくれることがあります。こうなれば、話のリズムが作れるので緊張も解きやすいですね!
また、お礼メールを書くことで、あなた自身もその企業のことをより深く知りたいと思うかもしれません。
「あれから御社のことをまた調べたのですが・・」という切り口で話し始めたら、企業としてはとても興味を持ってあなたの話を聴いていただけますよ♪
[お得その4]改めて自分の強みをアピールできる
面接を振り返ると、「ああ、あの時なんであんなショボい回答しちゃったんだろ…」と自己嫌悪することは多々あります。そんな時は、お礼メールで挽回を狙うことができます。
・貴社への入社意欲が、面接を通して殊更強まった
・私の●●な経験が、何らかの形で役立つのではないか
このような主張を、いやらしくない程度にしましょう。面接中に刺さっていなくても、文章を目にして企業の認識が改まることがありますよ…!
※実際、転職支援を日々行う中で、お礼メールの送付によってNG判断が覆った事例がありました。
説明補足 面接企業のことを、文章では「貴社(きしゃ)」と表現します。顔を見て話している時は「御社(おんしゃ)」と表現します。 これが逆になると、「マナーのなっていない方だな」と思われますのでご注意を。
[お得その5]意欲をアピールして、ライバルと比較された際の加点材料になる
そもそも、ライバルはお礼メールを送っていない可能性があります。お礼メールを送った時点で、加点材料が増えるので選考に有利ですね。
例えば第一志望の企業でしたら「ご縁があれば迷いなく入社を決めます」と書いておきましょう。企業目線で言えば、人事から役員にあなたをプッシュする材料になります!
これまでの経歴・経験で完敗していたら、ライバルから採用枠を勝ち取ることは難しいのですが、実力・評価が拮抗していたら、「性格が良さそうな方、志望度が高い方」が選ばれます。
お礼メールが不要な事例はない
上記で説明した通り、面接のお礼メールは、送付必須ではありません。しかし、送るだけで評価に差がつくかもなので、手間でなければ送った方がお得ですよ!
ここでは、巷で噂されている「こんな時はお礼メール送らない方がいいんじゃ…?」というご不安を拾っていきます。
[ケース1]転職エージェントの紹介案件なら、お礼メール不要?
転職エージェントの紹介案件で面接を受けると、基本的にあなたは企業とやり取りをせずに済みます。
お礼メールについても、エージェントから「あ、いらないですよ〜」と言われることもありますね。
この際ですが、面接を受けた企業が第三志望までに入っているなら、お礼メールは送ることをオススメします。理由はこちら。
・本命企業を相手に失敗しないための、文章練習になる
・転職エージェントが「この方にはしっかり対応しなければ!」と気が引き締まる
お礼メールは転職エージェントの担当営業宛に送ることになりますが、転職エージェントの仕事はそのメールを企業に転送するだけです。手間はかかりません。
他言厳禁な裏事情・・ 転職エージェントは、100名以上の転職希望者を同時に担当していることがザラにあります。 1日で物理的に捌ききれない量の連絡が個人や企業から届いていたりするので、関係の薄い転職希望者の対応は、後回しになって・・プッシュされないまま落選通知が届くこともあるのが実情です。 このため、お礼メールを送ることは、エージェントに正しく仕事させる結果にも繋がります。(あなたの対応優先度を上げさせるのです)
[ケース2]1次面接の終了時点では、お礼メール不要?
「1次面接なら、お礼メールはいらないよ〜」という意見もありますが、送った方がいいです。
なぜなら、最終面接より1次面接の通過率の方が低い企業が殆どだから。
・1次面接の通過率:30%前後
・最終面接の通過率:60%前後
時期によっても変わりますが、大体2倍くらい違うものだと知っておいてください。簡潔に言えば、「1次さえ突破すれば、最終はハードル低めの企業も多い」という感じです。
鬼門が1次選考なのでしたら、これを突破するためにこちらが出来る努力を怠るのって、本気で転職したい人にとっては勿体ない話ですよね?
もちろん、企業への志望度が低ければ、無理に時間を割いてお礼メールを作る必要はありません。
ただ、次の章から解説する「お礼メールの作り方&コツ」を読めば、5〜10分で立派なお礼メールが作れるようになりますよ〜!
お礼メールを送るために、面接中に集めたい情報【通過率も上がる?】
こちら、なるべく面接前に繰り返し読んでほしい項目になります。
お礼メールは、小説やコラム(作文)というよりパズルに近いです。あらかじめ何を書くかは決まっているので、必要なピース(情報)を埋めていく作業になりますね。
そして、集める情報はこちらです。
・面接官の名前
・採用予定ポジションの、1日の仕事の流れ
・採用予定ポジションでは、何を評価されるのか(指標)
・所属チームのメンバー構成(人数、年代、性質など)
上記を面接終了後までに集めておけば、あとはお礼メールを送るために組み合わせて使えばOKです。
お礼メールの具体的な例文については、次の章で解説しますね♪
面接時のアプローチの仕方
求人票に書いてあれば、「確認なのですが」と切り出して聞きましょう。
事前情報がなければ、「質問なのですが」と切り出して聞きましょう。
面接官は最初に名乗るものですので、忘れないようにしましょう。
例えば「小坂です」と言われたら「小坂さんですね、よろしくお願いします」と口に出して返すと、すぐ記憶に定着します。
面接官が名乗らなければ、あなたが自己紹介したついでに、お名前を伺いましょう。

正直、文章書くのは苦手意識が強かったけど、何を書けばいいのか決まっているなら、できそうかも…!
面接のお礼メール【例文で解説】
これまでに解説した内容を踏まえて、簡単にお礼メールの例文を作ってみました。
「これが絶対!」というわけではないので、取り入れられそうな部分は積極的に使っちゃってください!(なんか、こういうのが有料で売られてるのって、しょーもない商売だなあなんて筆者的には思ってしまいます。笑)
中途でも新卒でも使える文章なので、もし使いたければDLいただいてOKです。(商用利用や質問については、TwitterのDMからご連絡ください)
[無料DL]面接のお礼.docx
※スマホだとどこかのDLフォルダに格納されますが、コメントもつけているのでPC利用推奨です。

ビジネス文章って書くの緊張するから、テンプレがあるだけで正直めっちゃ助かる!!
慣れたら手間もかからなさそうだし、面接とセットでお礼メールも送ってみようかな!
お礼を伝えて損はない。ライバルより多く感謝できれば面接で勝てる。
今回は、「面接のお礼メール」について解説しました。
面接では「あと一歩及ばず、落選…」となるのが一番悔しいですから、受かるために出来る行動の一つとして、お礼メール作戦を上手く使っていきましょう。
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参考情報
キャリアリティでは、転職に関する記事をロードマップにまとめています。
転職活動のステップごとにカテゴリーを分けているので、何かのお役に立てば嬉しいです。

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