TOEICは転職で有利なのか?転職エージェントが令和の実態を語る

こんにちは、仁井です。
普段は転職エージェントとして働いています。

転職でTOEICのスコアは役に立つのかな?
スコアがないと受からない仕事ってある?
こんなお悩みを解決する記事を作りました。
日本の転職において、TOEICは英語力の指標となります。しかし、スコアが高いと実際にどのくらい有利なのか、気になる方も多いです。
記事の内容
- TOEICは転職の必須資格ではなくなってきている
- TOEICのスコアが高いと有利な転職シーンを解説する
記事の信頼性

TOEIC未経験者〜990点の方まで、さまざまな転職支援を行ってきました。
読者さんへの前書きメッセージ

転職のために資格取得に励む人がいて、素敵だなあ。
でも理想の働き方をするために、必要のない勉強を頑張っている人もいるなあ。
努力は美しいけど、目的に近づくのは楽で早い方がいいんじゃない?
こんなことを思いました。
興味本位や勉強が好きだからという理由でTOEIC受験されるなら、この記事は読まなくてOKです。(素晴らしい、そのままGO!)
理想の転職のためにTOEICが必要なのか、有用性が知りたい方は、このまま読み進めてくださいね。
それでは、さっそく見ていきましょう。
TOEICは転職の必須資格ではなくなってきている話
結論からお伝えすると、転職するためにTOEICは必須資格と言えない時代になりました。
もちろん、スコアが高いほど選択肢が広がりますので、有意義なことと思います。
しかし、必ずしもあなたの理想の転職にTOEICスコアが必要ではないかも。
令和の転職市場で何が起こっているのか、解説します。
留学や在留経験ですら転職での英語力では評価されづらい
今から3人の例を挙げますが、転職市場では英語力を正しく評価されない可能性があります。
少し胸の痛い内容なので、心の準備をしながら読み進めてくださいね‥。
TOEIC800点です!
取得から2年以上経つと、資格として見ない企業がいます。
商談や社内ミーティングで英語を使う企業の場合は、TOEICよりTOEFLやIELTS試験を好んで評価する傾向にあります。
つまり、これからTOEICを頑張っても、転職市場では期待する評価が得られないリスクがあります。
大学時代、1年間の留学経験があります!
学生時代の経験は、転職市場で評価されないと思った方が賢明です。
評価されるとしたら25歳までの若手ですね。しかし、一方では「業務経験が足りないので、学生時代の経験を伺うしかない状況」かもしれません。
足元を見られて、高待遇を受けづらかったりします。
5年間の在留経験があり、現地で働いていました!
誰がどう見ても「英語が喋れる人材」ですよね?
でも、日系企業の中には「ウチの会社で計れるTOEICやTOEFLなどの資格がなければスミマセン」と反応されることがあります。
ガロンやOZをmlに変換してくれず、mlで表せないならワカリマセンとする企業がいる。それが転職市場の実態です。
3人の例を挙げましたが、もちろんこの経験を評価してくれる企業もいます。
「スコアや留学、在留経験があれば問題ない」と安直に考えると残念な思いをするかもしれない。ここが重要です。

読み書きや会話など、実務で何をしてきたのかが明確に分かると評価されやすいです。
実務経験がない場合、実際のところスコアが高くても門前払いされたりします。悲しきかな‥。
実務経験があっても業界が変わると評価されづらい
英語の実務経験があっても、実は同業でなければ正しく評価されないことがあります。
例①:商社→法律事務所
貿易系の専門用語は分かると思いますが、法律系の業界用語は難しかったりしますね。
例②:IT系→メーカー
商材が無形から有形に変わることで、NGとなったりします。

いやいや、この方の英語力なら対応できるでしょう!と転職エージェント的には思ったりします。
しかし、理解不能なほど頭の硬い企業は令和でも生き残っています。
有名企業には応募者も殺到するので、じっくりとドンピシャな経験者の到来を待っていたりしますね。
重ねてお伝えしますが、TOEICが無駄ということではありません。頑張るに越したことはないのです。
問題は頑張っても評価されないリスクです。考慮した上で、頑張るべきはTOEICなのかどうかを検討しましょう!
次に朗報で、TOEICのスコアが高いと有利になる状況を解説します。
TOEICのスコアが高いと有利な転職シーン
頑張った人が報われてほしいと願っている筆者です。
実際の転職活動では、どんなシーンでTOEICが役に立つのか。ここも解説していきます。
書類選考のスクリーニングにTOEICを採用している求人
例えばこんな企業です。
- 外資系企業
- 日系企業だが、公用語が英語(楽天社など)
- 海外転勤の可能性がある(商社など)
- 海外の顧客を抱えていたり、海外支社とのやりとりが発生する
傾向として、TOEICが書類選考の必須条件に採用されています。
上記の企業を受けたいのなら、TOEICを頑張る意義が溢れてくるでしょう。
社内外の実務で英語の読み書きや会話が発生する
例えば貿易アシスタントでは、英語での「読み」「書き」スキルを求められます。
商社の営業では、英語での「会話」スキルまで求められます。
このように、受ける求人によって具体的な英語スキルが分かれます。
TOEICは「読み」「書き」をある程度は保証してくれる資格ですね。よって、実務で英語を使う企業は、念の為TOEICを応募条件に加えておくことが多い傾向にありますよ。

ちなみに、TOEICの取得が2年以上前でも、600点以上なら一応書いておいて損はありません。
細かい企業は取得年月を確認してきますので、証明書は改めて探して保管しておきましょう。
転職を有利にするための英語活用【1週間で完了する】


TOEICをガチガチに対策する時間はないなあ。
でも、何か少しでも英語の対策はできないかな?
そんな方には、会話力とレジュメの強化が手軽にできるサービスの利用をオススメします。
「今の会社の業務が忙しい」「転職は早めにしたい」そんな気持ちの方は読み進めてください。
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- Zoomを利用して、10時間の超短期レッスンが受けられる
- TOEIC300〜900レベルまで対応(超初心者〜玄人まで)
- 生徒1人に対して、2名以上でレッスンしてくれる
ガチガチに1〜2年も勉強を頑張る時間のある方は、少ないです。
また、転職市場においては28歳以降、1歳でも年齢が上がると採用ハードルが上がります。
語弊を恐れず言うと、30代後半の英語玄人より、30代前半の英語初心者の方が採用されたりします。
移動の手間も省けるオンライン英会話の中でも、短期集中サービスなら「自分のレベル確認」や「苦手な箇所を把握する」といった目的で使っても良いですね。

TOEICの最終更新は5年前という転職希望者がいました。
試験と転職希望時期、そして現職の多忙さを理由に「英語力を補強するため」という目的でブートキャンプに参加されました。
結果的に、面接で功を奏して内定となりました。
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166円で割ると7回ほど実質無料で質問できそうですね。詳細は下記からご確認ください。
この記事のまとめ
平成では、TOEICは日系企業における英語力の証明に有効でした。
現在も無駄ではありませんが、報われづらいシーンを目撃するたび切なく思います。
TOEICの勉強コストを考えると、初心者やご多忙で手が出づらい方もいるのでは?
手軽に英語力をUP+サポートしてくれるサービスをうまく使えば、1日も早く理想の転職ができるかもしれません。
英語を勉強する必要はないと判断すれば、転職活動の方針が見直せそうですね。
勉強の必要アリと判断したなら、短い時間でスマートに学習できる工夫をしてみて下さい。応援しております!
参考情報
転職に関する記事は、ロードマップとしてまとめています。
応募や書類、面接など転職活動のステップごとにカテゴリーを分けています。

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ひとりの転職エージェントの見解ですが、何かのお役に立てば嬉しいです!
読者さんが後悔のない社会生活を送れますよう、祈っております。