ベンチャー企業への入社リスクとメリットを徹底解説する【入社前に判断するチェック項目付き】

こんにちは、仁井貴志です。
普段は転職エージェントとして働いています。
社会人のキャリア相談に乗らせていただく中で、「ベンチャー企業への転職」をお考えの方からご相談いただくことがあります。

・ベンチャーに興味あるけど…リスクが大きいかも。
・今の会社の福利厚生を捨ててまで、本当に入社する価値はあるのかな?
・面接中の会社の雰囲気が良くて、成長を続ける勢いある会社っぽいけど…売り上げ規模が小さいし、入った後の雇用は大丈夫かな?
・優良企業なのか判断する基準を持ってないから、やっぱりどうしても不安…。
今回は、こんな疑問を解決できる記事を用意しました。
初めてベンチャー企業へ転職する時は、不安なことも多いんだなあと感じますね。
なるべく、網羅的&分かりやすさを意識して書きました!
この記事を読んで分かること
- ベンチャー企業のメリデメ
- 入社前に、入社すべき企業か判断する方法
- そもそも、自分がベンチャー企業を選択すべきかどうか
「ベンチャー企業とはなんたるか」を知らずに損してしまう人がいなくなるように、めちゃくちゃボリューミーな記事にしています。
ご存知の部分は割愛しつつ、このまま読み進めていただければ嬉しいです!

▷ 大手人材企業にて、社会人向けにキャリアコンサルを行っています(現役プロエージェント)
▷ 人材業界6年目、延べ3000名以上のキャリア相談を受付。
▷ 以前はブラックベンチャーで営業課長。月残業250時間で消耗経験もあり。
ベンチャー企業の定義
実は、明確に「ベンチャー企業」を定める公的文書はありません。
ただ、こんな状態にあると、ベンチャー企業と呼ばれることがありますね。
・設立から7年未満
・小〜中規模の事業・社員数
・独自のアイデアや技術で、新しいサービスやビジネスを展開
・ベンチャーキャピタルなど投資機関から資金援助を受けている
全てに当てはまっていなくても、ベンチャーと自称・呼称されます。
このため、”言ったもの勝ち”な雰囲気はあります。例えば以下のような「詐欺じゃね?」事例は存在します。
実例①:中小企業が名乗る「ベンチャー」とは
ベンチャーと自称するだけで、なんか前向きで挑戦的な感じがするから…使いがちなんですけども!
「ウチは●●ベンチャーなんでぇ」とか言っているだけで、「いや、ただの中小企業やんけ」みたいな会社はたくさんあります。
ただの銀行からの融資を「出資」と言って見栄を張る企業…とかね。笑
実例②:大手企業が名乗る「ベンチャー」とは
大手のいう「メガベンチャー」とかいう単語も、大概信用しない方がいいですよ。
そんなのは部署によりますし、”数年後に向けて積極的な設備投資をしている部署が存在している企業”くらいの感覚です。
「メガベンチャー!?カッコいい!!」と思って入社したのに、やらされる仕事が馬鹿みたいにつまらない…嘘じゃん…みたいな罠にハマる人が後を断ちません。
つまり、企業全体が風通しが良いということではないんです。
あくまで、個人投資家からお金を巻き上げるための広報活動ですね。(身も蓋もないことをいう)
説明補足 特定の企業を批判するものではありません。 ただ、あなたが特定の企業への入社を考えた際、このように前提となる知識を持っておけば騙されずに済むのではないかと思います。 イヤ〜な話ですが、ちょっと疑ってかかるくらいが丁度いいです。(「オマエ、本当にベンチャーか?」)
次は、よく聞く「ベンチャーへの入社不安」について解説します。
※現役の転職エージェントとして、相談を受けた実例です。
ベンチャー企業が危ないと思われる代表的な理由3つ【入社リスク】
・正体不明の企業に外から飛び込んでいく
・初めて規模の小さい企業に転職する
こんな時は、当然に不安がつきものです。
「ベンチャー企業が危ない」と思われる代表的な理由はこんな感じです。
1.売上規模が小さい(雇用が不安)
2.育成環境が整っていない(労働が不安)
3.仕事内容が変わる可能性がある(待遇が不安)
全て事実と言えますので、正しいリスク管理をしてもらうことが大切です。それぞれ解説します。
入社リスク①:売上規模が小さい(雇用が不安)
ベンチャー企業は、発展途上国のようなものです。
投資家に注目されて支援を受けていますが、現在は吹けば飛ぶような売上であることも多い。
もし今の注力事業が頓挫したら、「じゃあ、一旦解散で!」といって会社を畳んでしまう場合もあります。
その企業の将来性には注目したいところですね。
入社リスク②:育成環境が整っていない(労働が不安)
従業員が少ないですから、大手企業のように「自分の上にリーダーがいて、課長がいて、部長がいて、本部長がいて…」といった組織にはなっていません。
同僚も自分の仕事でキャパオーバー、あなたに教える暇がないというケースも多々見受けられます。
業界&業務内容が完全に未経験で飛び込むのであれば、相当の覚悟が必要と言えます。
入社リスク③:仕事内容が変わる可能性がある(待遇が不安)
ベンチャー企業は、事業の拡大スピードが尋常ではありません。
ちなみに、昨対比から売上が130%以上伸びているような企業だと、人や組織の成長スピードが追いつかないことがあります。
これで何が起こるかというと、残業・別部署との兼業・異動などです。
入社前に聞いていた話と、入社1年後の実態が100%合っている確率は低いと思った方が賢明ですね。
…どうでしょう。入社リスクだけ見ると、「いや、絶対入らんといた方が安全やん」と思ってしまいそうですね。笑
人生の安パイだけを取りたい方はそれで良いと思いますが、多少のリスクを取ることで人生が好転するのもまた事実…!
ちょっと挑戦してみたいかもしれない人に向けて、次はベンチャー企業への入社メリットについてお話しします。
ベンチャー企業に入社するメリット3つ【未来への自己投資】
ベンチャー企業へ入社するメリットは、大きく3つあります。
1.自分の市場価値&年収を上げられる
2.堅苦しいルールに縛られない
3.仕事に前向きになれる
あくまで”そういう可能性がある”という話なので、100%ではありません。
ただ、「コンクリートよりも土の方が掘ったら何か出てきそうなものだよね」的な、チャンスを秘めている土壌である訳です。一発当てたかったら、掘りにいくべし。
入社メリット①:自分の市場価値&年収を上げられる
最大のメリットだと思います。
大手企業は会社の規模が大きい代わりに、従業員ひとりひとりの仕事の裁量が小さいことがあります。良くも悪くも、業務が分担されてしまっていますね。
一方、ベンチャー企業に行くと、自分一人の仕事の裁量は比較してかなり大きくなります。
同じ1年を過ごす中でも、冗談抜きで成長速度が3倍くらい変わってきますよ。
イメージの話 メンバークラスの労働を部活で例えると、 大手企業が「市内の大会で戦っている」のに対して、ベンチャー企業は「インターハイ」で戦っている感じ。鍛え方が変わりますね。
ベンチャーで働く価値・意義
もちろん、ベンチャー企業に入社すると相応に大変ではあります。
しかし、元気なうちに自分に負荷をかけておくことと価値は大きい。
・トランポリンで言えば、弾みをつけて最高到達点を上げている
・ゲームで言えば、「溜めスマッシュ」を打って与ダメを稼いでいる
・投資で言えば、「レバレッジ●倍」にして利幅を増やしている
「苦労は買ってでもしろ」という金言がありますが、少しイメージが湧くでしょうか?
普通の企業で長年働いたことでは、到達できない地点があるということです。
当然ですが、社内評価が上がれば年収UPの機会が増える。そして、社外からの評価が高くなれば、転職の際に大幅な年収UPも狙える。個人で独立もしやすいかも。
入社メリット②:堅苦しいルールに縛られない
規模の大きい企業で働くとわかるのですが、鬱陶しい社内ルールがあまりに多いです。
なぜなら、従業員が増えるほど、規則で人を管理するから。
属人的に上司が部下を管理することは、人数の限界値があります。そのうちイレギュラーも発生して、不公平感が出やすいです。すると、企業の信用に関わってきますが、大手企業は株主が増えるほど信用を落とすことが許されません。このため、規則で人を管理するようになるのです。
学校でもそうですが、「なんでこんな意味不明な校則があんねん!」となることがありますよね。人が多いとルールが増えるのは致し方ないことなのですが、これが邪魔でのびのび仕事ができないことも…。
例)
・自分が仕事をする上で、社内で三人の上司のハンコが必要。上司を待っている間に顧客が他社に取られる。
・ITルールが厳しすぎて、業務効率化ツールがインストールできない。
・一部の業務を外注した方が明らかに部署の生産性が上がるのに、予算をいじれなくて一生非効率な仕事をする羽目になる。
筆者はベンチャーでも大手でも労働経験があるので、これ系の不満を言わせたら3日は話せます。笑
大手において「オイ弊社!!冷静になって考えてみろよ!?普通に今のルールじゃ非効率だろ!」なんてことは日常茶飯事です。
ベンチャー企業におけるルールの取り扱い
ベンチャー企業なら、煩わしいルールは一切ないことが多いです。なぜなら、「ルールは常識の範囲内で”よしなに”やってくれ。まずは一人一人が”一番いい仕事”をしようぜ」という運用だから。
会社が決めたルールの中でしか動けない人って、社外からの評価が低いんですよね。自分で意思決定して物事を進めたいと思うなら、早いうちにベンチャー企業を経験しておくことが得策です。
入社メリット③:仕事に前向きになれる
とても残念なことに、仕事がつまらないと感じる社会人は多いです。(毎日のように、それ系の相談を受けています)
あなたが仕事をつまらないと感じながら生きているとして、それは少なからず会社のせいです。

・成長してる実感がないなあ
・自分の仕事が、何に繋がっているのか分からないなあ
・私がつまらないと感じていることに、上司は気づいていないんだろうなあ
・あんな上司になりたくないなあ
・頑張ってるのに、昇進や昇給がずっとないなあ
どうでしょう…一つでも、心当たりがありませんか?
それは、100%あなたの気持ちの問題でしょうか?
もしかして、「もうそういう体制や歴史の企業だから、致し方ない」ということはありませんか?
あなたが一人で頑張っても、会社が変わらなければ、あなたの不満や不安が解消されないことがあります。
ここに気づいたら、あなたが環境を変えることが得策と言えるタイミングです。
普通に考えて、毎日働いているその8〜10時間がつまらないのって、人生損してる感じがしてイヤですよね。
ベンチャー企業における仕事への取り組み方
ベンチャー企業では、あなたがサボると社内でかなり目立ちます。
従業員数が少ない上に、「この事業を、この会社を大きくするぞ!」というマインドで働いている方が多いためですね。
これはプレッシャーでもありますが、こういう環境に身をおくと「どうすればもっと効率的に働けるようになるかな?」など考えるようになってきます。
説明補足 今の仕事に満足しないで上を見る癖がつくと、新しいことにどんどんチャレンジすることになります。 チャレンジして失敗したことについては、「これでは上手くいかないのだな」という学びを得た解釈になり、失敗で終わりません。 また、このようなアクションについては会社も「どんどんやっていこうぜ!」というスタンスであることが多いです。
少し脱線しますが、女性は「男性と付き合って3年が経過すると、別れを考える」ことがあります。女性の本能として「3年一緒にいるのに子供ができないってことは、こいつ繁殖能力ないんじゃね?」と生理的に反応するためです。
毎日の仕事を楽しく続けていくためには、あなたの仕事の幅やレベルが適切に変わっていく必要があると言えますね。
平日をざっくりと【睡眠、仕事、プライベート】に3分割したとしましょう。
人生の1/3を、前向きに変化させるための時間として過ごせるって、かなり”人生頑張れてる感”がありませんか?
入社前に、安全な企業か確かめる方法【後悔しないために】
入社前に、これらの情報を正確に集めましょう。
・自分が入る部署のメンバー構成(人数、役職、年代)
・自分が直近で求められる業務内容と成果は何か
・自分が求められる定量的な成果&訂正的な役割について、1〜2年後からはどのように変化していくことが理想だと考えているか
・現在、思い描いている部署または事業の展望(3年後以降)
全て、企業に直接尋ねてOKな内容です。
ただ、尋ねるタイミングに注意してください。
面接に合格していない内は尋ねない!(落選リスクを下げるため) 面接に合格し、採用通知書を受け取ってから、入社意思の回答期限を迎えるまでの間に確認することが推奨されます。
しかし、考えたくないことですが…
やはり企業もあなたを獲得するために、上手いこと言ってくる可能性は否めません。
このため、筆者としては転職エージェントへの利用を強くオススメします。
なぜ、転職エージェントの利用が得策なのか
ベンチャー企業への入社前に、転職エージェントを利用しておくべき理由はいくつかあります。
・転職エージェントを経由して応募すれば、面接合格後も個人では調べられない企業の実態について調べてくれるから
・転職エージェントを経由して応募すれば、面接中に企業に直接聞きづらい情報を回収してくれるから
・転職エージェントが取引している他のベンチャー企業や大手企業と比べて、入社検討するベンチャーのメリデメを教えてくれるから
あなたを担当してくれるエージェントのやる気や力量にもよりますが、これらを無料で教えてくれるサービスって、利用しない手はないんですよね。
というか、転職は人生の大きなターニングポイントですし、絶対利用した方がいいです。
注意 入社前の「内定辞退」なら、あなたのキャリア上の市場価値は下がりません。 入社後の「早期離職」だと、あなたのキャリア上の市場価値(信用)は超下がります。
運悪くブラック企業に入社してしまった場合でも、早期離職したら二度と優良企業に就職できない可能性だってあります。残酷な事実です。
だからこそ、入社前にできるだけ精度の高い情報を集めまくる必要があります。そして、無料で誰でも利用できる最大の味方は「転職エージェント」です!
エージェントの賢い利用方法については、こちらの記事も併せてご参考ください。
参考:転職エージェントを複数利用しないと損する理由3つ
参考:【他言厳禁】転職エージェントの上手い使い方【現役転職エージェントが解説】
【無料で使える】オススメ転職エージェント
・ベンチャー企業とも大手企業とも取引があって
・できればどこかの職種や業界に特化していなくて
・転職サイトとしても、エージェントとしての機能も持っている
こういう特徴があって、無料で使える転職エージェントに話を聞いておくべきかなと思っています。
筆者は某大手の転職エージェントですが、社内に人がたくさんいるので「これ系の話は、自分が知らなくても●●さんに聞いたら答えられるわ」という準備が余裕なんですよね。やる気さえあれば、担当エージェントの力量に関わらずあなたにとって良い答えを持ってきてくれるのが、こういうエージェントの良い所です。
この辺りが、企業パワー強くてオススメの転職エージェントです。
・リクルートエージェント(公式サイト)
・doda(公式サイト)
・JAC Recruitment(公式サイト)
・マイナビエージェント(公式サイト)
情報源は多い方が、あなたの将来の安全が担保されやすいですね。2〜3個登録して「エージェントと無料面談」を組むといいですよ。
転職エージェントへの無料面談の申し込み方法
慣れていないと分かりづらいと思うのですが、
1.転職サイトに登録して
2.転職エージェントに申し込む
という2ステップが必要な場合が多いです。
例)「doda」の公式サイト
まずは、トップページで会員登録を行います。
その後、「エージェントサービス」に申し込むことによって、あなたの担当エージェントとお電話やWebでの面談日程が調整されていきます。
補足:転職サイトとエージェントの違い 【転職サイト】 あなたがサイト上で求人を探して応募します。エージェントのような第三者はサポート介入しません。 【転職エージェント】 あなたの転職理由や希望をエージェントに話した上で、エージェントから求人が紹介されます。
例えば電話なら、30分〜60分ほど無料で相談ができます。
似た企業もすぐ紹介してもらえますし、特定の1社に入社を決めてしまう前に、相談しておく方が明らかに安心ですね…!
次に、転職エージェントの登録に際してよく貰う質問へ、先回りしてお答えします。
転職エージェントへの相談は本当に無料なのか?
一部、有料のエージェントはあります。
なので、「全てのエージェントが無料で使える」とは思わないでください。
しかし、こちらの4社は大手で支援実績も豊富!
抱えている求人数も多種多様で、エージェントへの相談が完全無料でできます。
✔︎ オススメの転職エージェント
・リクルートエージェント(公式サイト)
・doda(公式サイト)
・JAC Recruitment(公式サイト)
・マイナビエージェント(公式サイト)
転職エージェントの私も、もし転職するなら上記は全部登録して、情報収集&応募するだろうなと思います。
既に採用オファーを貰っている状況でも、相談OKなのか?
・転職エージェントを経由せず
・転職サイト・ハローワーク・知人からの紹介で
・すでに面接合格している
このような状況でも、転職エージェントに無料で相談しに行ってOKです!
ただ、相談のコツがありますので、以下は覚えておいてください。
・「採用オファーを貰ったが、まだ入社イメージはで出来ていないので、一般論でもいいので色々聞かせていただきたい」と伝える
・「今採用オファーを貰っている企業と、事業や規模が似ているオススメ企業があれば、紹介してほしい」と伝える
この3点さえ守れば、担当エージェントは前のめりにあなたへ情報提供してくれます。
エージェントの心理を利用して、気持ちよく動いてもらうためのテクニックです。悪用厳禁でお願いしますね!
「本当は既にオファーを貰った企業へ入社するつもりだったけど、エージェントから色々情報を貰う内に、提案された別企業の方が全然良いことに気づいてしまった!」という方もいらっしゃいました。
その気はなくても、話だけ聞いた方が損しませんね。本当に…!
転職エージェントは自社の利益になる発言しかしないって聞いたよ…
上述の通りですが、転職エージェントにメリットを感じさせるようにあなたが話せばOKです。
このように疑っておくことは大切ですが、詳しい人から情報を聞いておくと、あなたの身を守る武器になります。
エージェントも仕事(自分の成績)のために色んな角度から情報提供してくる筈ですが、情報の取捨選択はあなたが行えば良いです。
大切なのは、あなたが特定の1社に入社するための判断材料を、いかに多く集めるかということですね!

いずれにしても、転職エージェントに相談しておくことが良さそうだな…!
無料でできるなら、試しに1〜2社だけでも登録しておこうかな?
自分がベンチャー企業に行くべき人かどうか判断する方法
そもそもベンチャー企業に転職すべきかどうか?ですが、あなたの性格と状況によって変わります。
この章では、「こういう性格や状況だったら…」という感じで、ケースに分けてズバッと解説していきます。念のため、見ておいてください。
ベンチャー企業に向いている、行くべき人の性格や状況【自分を変える】
こういう性格の方は、ベンチャー企業に向いています。
・せっかくなので、社会人としての市場価値を上げておきたいと思う人
・指示されるだけでなく、自分で物事を考えて創意工夫した方が楽しいと思う人
また、こういう状況の方は、ベンチャー企業に行った方がいいです。
・将来のことを考えて、年収550万円以上に到達したいと思う人
・29歳までの人
これだけで伝わることも多いかと思いますが、サラっと説明します。
転職する上では不安も大きい筈ですが、自分の背中を押してあげましょう!
ベンチャー向きな性格①:市場価値を上げたい
ベンチャー企業は、企業の売上拡大の速度が速いです。ここに、人の成長を追いつかせる必要があります。
頑張った分、評価されたいなあ
色々できることを増やしてみたいなあ
人をマネジメントしたり、組織の拡大に貢献してみたいなあ
こういう前向きな欲求を持っている方なら、ベンチャー企業はぴったりだと思いますよ。
ベンチャー向きな性格②:仕事で創意工夫したい
人によっては、創意工夫なんて面倒臭いと思ったりします。
ですが、逆に創意工夫の余地がないなんて窮屈だ!と感じそうなら、ベンチャー向きかもしれません。
変な規則や、働かないおじさんに足を引っ張られずに働きたければ、ベンチャー企業を選んだ方が楽しそうですね。
ベンチャー向きな状況①:年収を上げたい
残念なことに、時間をかけて働けば誰でも評価されるかというと、そんなことはありません。
年収を上げるためには、それ相応の評価を受けられる働きを行う必要があります。
年収の上げ方 ・プレイヤーとして組織に利益貢献できる(業務能力) ・自分以外の人が利益を出せるように管理できる(マネジメント) ・業界内で幅広い事象を知っている(専門性)
ベンチャー企業であれば、これら3つの要素を手に入れられるチャンスがあります。また、経験を手に入れるまでのスピードを早めることができます。
上記3つの要素を「経験・知見」と呼びます。この3つは掛け算で、レベルが高いほど次の転職でも有利です。
ベンチャー企業でなければ、10年働いても3つの要素が揃わないことがあります。日本の平均年収は約400万円ですが、550万円(標準偏差+1)以上に到達したいなら、ベンチャー企業への転職が必須と言える状況の方もいるのです。
ベンチャー向きな状況②:20代の若手
これは「多少負荷をかけてもOK」という意味で20代と言っています。
・一人暮らし(未婚)
・親の介護をしていない
…などなど、収入や時間を自分の好きなように使える状況は若い時限定だったりします。
もちろん、30代以降の方もベンチャー転職はアリです。
状況と性格に合わせて、挑戦しましょう。
ただ、あなたが20代で比較的身軽なのであれば、30代以降の方よりも有利なのだと理解しておきましょう!

今頑張らないと、もしかして私のバクゼンとした希望って叶わない…?
ベンチャー企業に向いていない、行かないべき人の性格や状況【堅実に生きる】
こういう性格の方は、ベンチャー企業に向いていないかもしれません。
・1から10まで教えてもらわないと、動きたくない人
・自分の仕事内容が日々変化することに対して、ストレスしか感じない人
また、こういう状況の方は、ベンチャー企業に行かない方がいいかも。
・1万円でも月収を下げられない人
・今の仕事で既に裁量が大きく、自己実現できている人
こちらも、以下にサラっと説明します。
一時の感情で、入社後に後悔しないよう、ちょっと冷静に考えてみましょう。
ベンチャー不向きな性格①:1から10まで教えて欲しい
厳しいことをお伝えしますが、「指示待ち人間」「100計画しないと、動き出せない」という方は、ベンチャー企業に入っても潰れます。
ベンチャー企業に入れば、社会人としての市場価値がUPし、年収も上がることが期待できます。ですが、これは応募者全員サービスではなくて、入社後も頑張って環境に適応した人がもらえる権利なのです。
ベンチャー企業では同僚も忙しく、新人のあなたに毎日・毎時間構っていられないこともあります。モチベーションやメンタルコントロールも含めて、セルフマネジメントするつもりがない人は脱落するでしょう。
とはいえ・・・ ベンチャー企業側も、人を育てながら一緒に成長したいと願っています。 絶対に何も教えてくれない!ということではなく、「自分で学びに行く、仕事を勝手により良くしていく姿勢がある」ことが重要とご理解頂ければ幸いです。
ベンチャー不向きな性格②:仕事内容の変化=ストレスでしかない
ベンチャー企業では、仕事の状況が日々変わっていきます。
イレギュラーで今日の業務が変わる、半年後には業務の内容が増える、1年後には部署異動がある…ということは当たり前です。
この変化を、「大変だけど頑張ろう!」と思える人は活躍します。
ですが、「勝手に変えるな、鬱陶しいな」と思ってしまいそうなら、残念ながらベンチャー企業に向いていません。
とはいえ・・・ 今の会社で考えればネガティブに思いそうなことも、頑張りが正当評価されるベンチャーなら頑張ろうと思えるかもしれません。 あなた本来の性格はどうだろう?と考えてみていただけると適切に判断できそうですね。
ベンチャー不向きな状況①:1万円でも月収を下げられない
例えば子供が二人いて、毎月の支出がかなり膨らんでしまっている状況の人もいるでしょう。
ベンチャー企業に限った話でもないですが、転職初年度はボーナスがもらえません。
また、自分が有能であることを会社に認めてもらわなければ、その後の収入UPも期待できないでしょう。
あまりに収支がカツカツの状態になりそうであれば、1年くらいは余裕を持って過ごせるように貯金をすることが先決かもしれません。
とはいえ・・・ ベンチャー企業であれば、明確に人事評価システムが決まっていないこともあります。 書類選考や面接でのアピール次第で、今以上の年収で転職することも期待できます。 この辺りについても、できれば転職エージェントからの紹介で「応募しながら対策していく」のがオススメです。
ベンチャー不向きな状況②:既に仕事の裁量が大きい
ベンチャー企業は、苦労を買って自己実現をするための環境と言えます。
このため、既に今の会社で待遇も業務も満足だという方は、そもそも転職を検討しない方が良いかもしれません。
隣の芝が青く見えているだけで、入ってみると別の転職理由が生まれてしまうこともありますからね…。
とはいえ・・・ 「不満はないけど、今の仕事の延長線上に理想の自分はいない」と察してしまうこともあります。 この場合は、あなたの率直な感情に従って動いてみるのもアリですね。

正直、ポジティブな事項も、ネガティブな事項も、どっちも当てはまるかも…。
こういうのも、せっかくだから転職エージェントに相談してようかな、後悔したくないし!
補足:ベンチャー企業に入社した後の心構え5選【早期に活躍するために】
以下は、ベンチャー企業への入社を決断した方向けの参考情報です。
筆者は元々、ベンチャー企業で営業課長職として働いていましたので、多少なりとも役立つかと思います!
・教えて貰ったら「実践してみた結果」を報告する
・自分の仕事が「顧客のためになっているか」定期的に確認する
・何事も、一回だけ「極論、どうすれば出来るようになるか」を考える
・月初に目標を立て、中締めと月末で振り返る
・2〜4人で飲み会をする(社内の顔見知り=味方を増やす)
全てを実践しなくてもOKです。
でも、全部出来たら、ほぼ100%半年以内に活躍します。
早期活躍の心構え①:教えて貰ったら「実践してみた結果」を報告する
ベンチャー企業において、教えてもらえる機会は多くありません。
ですが、やっぱり「できるだけたくさん、しかもマメに教えて欲しい」ものです。
このため、同僚や上司が、自分に対して教えたくなるパーソナリティを持てば解決が図れます。
このように、教えてもらった結果を報告するのがめちゃくちゃオススメです。
というか、報告しなかった内容は「相手が教えていないものだと認識する」と思った方がいいですよ。
補足:社会的交換理論 見返りを期待しているわけではないけれど、やっぱり感謝が返ってこないと「教えて損した」と思ってしまうことがありまして。こういうのを「社会的交換理論」と呼びます。 教えてもらった瞬間にお礼をいうことは当たり前として、教えてもらった後も感謝を伝えるとライバルと差がつきますし、その後もあなたは「教えたい対象」になり続けます。
早期活躍の心構え②:自分の仕事が「顧客のためになっているか」定期的に確認する
どれだけモチベーション高く働き出しても、毎日残業していれば身体や脳は疲れます。
ふとした時に、「あれ、なんのためにこの作業してるんだっけ?」と疑問を持つこともありますね。
立ち止まりそうな時にオススメなのは、「結局、これって顧客のためになっているの?」と自問自答することです。
ちなみに、浮ついているときは【自己保身のため】であることが多く、あなたはそれに気づきます。気づいたら、心を入れ替えるタイミングです。
・同僚に飲みに行ってもらう
・その日だけノー残業で早帰りする
・YouTubeや書籍で啓発コンテンツに触れる
・長風呂をする
・アイスやデザートを食べる
方法は人それぞれですが、ちょっと落ち着いて仕事と向き合う時間を作りましょう。
疲れることや悩むことは自然な反応で、それはあなたが成長するための関門に辿り着いたことを意味しています。
早期活躍の心構え③:何事も、一回だけ「極論、どうすれば出来るようになるか」を考える
目まぐるしく仕事の状況が変わると、「いや、それは無理でしょ!!」という困難にぶつかることがあります。
例)
5社の顧客を担当して、現在ヒイヒイ言っているのに
来月から15社の担当をすることになってしまいそう
こんなとき、普通の企業なら「無理でーす!」と言って終わりです。
しかしベンチャー企業にいるなら、「極論、どうすれば可能になるか?」を考えてみる癖をつけましょう。
多くの場合、「時間が取られてしまっている●●業務を無くせばいい」などの結論に辿り着きます。
例えばGoogle社は、「やらないことリストを作れ」という教えが有名ですね。(生産性を上げたい方は読んでみてほしい)
根性論に聞こえてしまいそうですが、実際のところ入社初期なら「100%を目指すなら300%目標でやる」くらいが丁度良いです。上手く立ち回ろうとするのは、業務に慣れた後で構いませんが、自分の仕事にすぐ限界を作らない方が早期活躍できますよ。
早期活躍の心構え④:月初に目標を立て、中締めと月末で振り返る
月初には、こんなことを書き出してみましょう。
・今月、出来るようになりたいこと(定性目標)
そして中締めと月末には、こんなことを振り返ってみましょう。
・目標以外で、達成したことは何か
・定性目標は、体感値でどの程度習得できたか
・それぞれについて、成功と失敗の要因
中締め(3週目の頭)では、立てた目標の達成進捗率を見つめてみて、月末に本当に達成できそうかを判断します。行動の修正or目標の修正を行うのです。
月末でのポイントは、「出来た、出来なかった」の2択で済ませないこと。
・目標は達成できなかったけど、●●は努力できた
・意識していなかったけど、●●は上手くいった
・目標を達成した要因は●●だ
・すぐの成果には繋がらなかったけど、●●の行動は取った
自分がポジティブに来月を迎えるためには、成功と失敗を詳しく振り返ることが重要です。
上司に報告する必要はないので、毎月振り返りましょう。3ヶ月前などの内容もすぐ一覧できる管理にしておくと、かなり成長スピードは早まりますよ!
説明補足 Excel、Word、PowerPoint、Onenoteなど… 振り返りではOfficeソフトを活用するのが有効ですね! 振り返り=自分の生産性を上げるためのストレッチや筋トレです。
早期活躍の心構え⑤:2〜4人で飲み会をする(社内の顔見知り=味方を増やす)
これ、意外と重要です。
「飲みニケーションはちょっと…」と否定した瞬間に、あなたの可能性は潰えます。
世の中には、無駄な飲み会と有益な飲み会があります。
・毎回同じ人と固定で飲みにいく
・仕事の愚痴、文句を言うことが趣旨になっている
・社内であまり関わらない人を混ぜて飲みにいく
・自分の知らない話が聞けることを目的にして参加する
一般に社長と呼ばれる人たちは、めちゃくちゃ本を読みます。これは著者の半生が30分で手に入るからです。飲み会においても、立場や経験が異なる相手から学ぼうと思って参加すると、本当に目鱗な話が聞けます。
・走って遠くに行くより
・車を手に入れてエンジンを掛ける方が絶対に楽
みたいなイメージで、社内飲み会を活用いただくのが良いと思います!(無駄な飲み会は、適宜スルーしましょう)
説明補足 自分の生産性を上げることと同時に、あなたを助けてくれる味方を増やす意味でも、社内交流は有効です。 お酒が苦手なら、自分はお酒を飲まなくてもいいので誘いましょう。 「コミュニケーションが苦手」という方もいますが、これは良いことを言おうとしすぎです。 相手の話を聞くことが目的ですし、1ヶ月に一回でもやってみることをオススメします。(あくまで、早期活躍したい場合は!)
なお、自分から一対一で飲み会に誘うことが出来ない方は、社内で自分と誰かを繋げてくれるような人を頼りましょう!

前向きに考えながら、社内で味方を増やすのが良さそうだな。
ハードル高いこともあるけど、出来そうなことから手をつけていこう…!
ベンチャー企業への転職を成功にするか、失敗にするかはあなた次第
今回は、ベンチャー企業への転職について解説しました。
・漠然と、転職したいなあと思っていた
・ベンチャー企業の面接を控えている
・ベンチャー企業から採用オファーをもらった
いずれのシーンでも、繰り返し読んでいただきたい内容になっています。
ボリューミーな記事になりましたので、一読して理解が曖昧だった部分については、適宜読み返してみてくださいね!
【無料】オススメの転職エージェント(再掲)
本記事では当たりきれなかった、あなた個別の事情もあるかと思います。
再度、オススメの転職エージェントの公式サイトを貼っておきますので、ぜひ無料相談もご検討ください!
✔︎ オススメの転職エージェント
・リクルートエージェント(公式サイト)
・doda(公式サイト)
・JAC Recruitment(公式サイト)
・マイナビエージェント(公式サイト)
転職後の活躍を早期化するためのオススメ書籍5選
ベンチャー企業で活躍するために、下記のビジネス書は「教科書レベル」で一読した方が良いものです。
人にも相談しつつ、自分のタイミングでもインプットしていきましょう!
参考情報
キャリアリティでは、転職に関する記事をロードマップにまとめています。
転職活動のステップごとにカテゴリーを分けているので、何かのお役に立てば嬉しいです。

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