5人に1人が、仕事を通して不幸を感じている。

私たちは、日頃働きながら何を感じているでしょうか?
喜びだけではなく、焦りや怒りを感じることもあるかもしれません。
今回はシンクタンクのニュースから、コラム投稿になります。
参照記事はこちら

▷ 大手人材企業にて、社会人向けにキャリアコンサルを行っています(現役プロエージェント)
▷ 人材業界6年目、延べ3000名以上のキャリア相談を受付。
▷ 以前はブラックベンチャーで営業課長。月残業250時間で消耗経験もあり。
「はたらく幸せ・不幸せをもたらす7つの要因を特定しました」(パーソル総研)
パーソル総合研究所+慶應前野隆司研究室が
・はたらく幸せ・不幸せをもたらす普遍的な7つの要因を特定
・それらを測定する新たな診断ツール「はたらく人の幸せ/不幸せ診断」を開発した。
★はたらく人の幸せ7因子
∟①自己成長 ②リフレッシュ ③チームワーク
∟④役割認識 ⑤他者承認 ⑥他者貢献 ⑦自己裁量
→あなたは、いくつ持ってる?
★はたらく人の不幸せ7因子
∟①自己抑圧 ②理不尽 ③不快空間(はたらく環境の不快さ)
∟④オーバーワーク(過重労働)⑤協働不全 ⑥疎外感 ⑦評価不満
→あなたは、いくつ持ってる?
※チェックリスト(xlsx)がこちらからDL可能。
「幸せでないこと=不幸せではない」。
★はたらく→幸・不幸の実感度
∟44%は、はたらくことを通じて幸せを感じている
∟20%は、はたらくことを通じて不幸せを感じている

5人に1人は、毎日はたらきながら、不幸せを実感している。
そう思うと、結構深刻な事態なのでは・・・。
「はたらくことで、不幸せを実感する」という怖さ
「はたらくことで、幸せを実感している」職種のランキング。
マーケや企画が1位、ついで医療・福祉・教育関連とくる。

理由について考察は述べられていなかった。
↓こちらを、感じやすいのだろうか?
★はたらく人の幸せ7因子
∟①自己成長 ②リフレッシュ ③チームワーク
∟④役割認識 ⑤他者承認 ⑥他者貢献 ⑦自己裁量
ただ、問題は図の青字の方だ。
青字は、はたらくことで幸福感を得づらいのではない。
「はたらくことで、不幸せを実感している」数値だ。
幸せじゃないのと、不幸せなのは、全然違う。
【不幸せ実感ランキング】
1位:生産・管理・製造
2位:営業
3位:配送・物流
この職種に従事している方は、
↓こちらに心当たりはあるだろうか。
★はたらく人の不幸せ7因子
∟①自己抑圧 ②理不尽 ③不快空間(はたらく環境の不快さ)
∟④オーバーワーク(過重労働)⑤協働不全 ⑥疎外感 ⑦評価不満
社会人生活、長くて苦しい日々が続く【55歳まで】
こちらは年代別にみた、幸・不幸の実感値。

老いるほど、はたらく幸せを感じ、不幸せを感じにくくなっている。
これは、歳を重ねることに対して、ちょっとワクワクする情報だ。
一方で、20代前半〜45歳までは・・・
めっちゃ青線が高い。「不幸せ」を感じてそう。
私は本業のキャリアカウンセリングで、
年代別に、このように声かけの仕方を変えている。
・23〜29歳:ほんと今タイヘンなこと多いよね。
・31〜35歳:色々出来ること増えてきたけど、だから色々考えるよね。
・37〜45歳:同世代を見渡すと、本当に色々差が出てきたよね。思うことも多いよね。
上図で、自分の年齢の箇所を、見てみて欲しい。
はたらく幸・不幸の実感値は、いかがだろうか。
私たちの「はたらく幸福度」を上げるためには?
顧客でも、同僚でもいい。
「この人も、色々考えているんだろうな」と思うだけで、ちょっと優しくなれる。
一方、あなたは今、幸せだろうか?
今の仕事を通して、「幸せを感じられている」と言える?
20%がはたらくことで不幸せを感じている計算だが
そうすると、あなたの職場の何人が、不幸せだろうか?

「上司は、こんな風に部下へ接しましょうね」という調査結果もあった。
これは上司→部下だけでなく、メンバー間のコミュニケーションでも成立しそうだ。
★良い仕事を褒めよう
★ミスがあったらフォローし合おう
★日常的に感謝や労いの言葉をかけよう
基礎編は小学生時代から習っているようなことで、当然やれたら良いことだ。
でも、そんな当たり前のことを意識的に行うチームって、もしかして少ないかも?

実は、幸せ実感が高いと、パフォーマンスも高い。
「鶏が先か、卵が先か」みたいな話にもなりそうだが
もし上司に期待できなかったら、せめてチームメンバー同士の交流を深めるといい。
互いの小さい行動にも目を配って行けたら、巡り巡って過ごしやすくなりやしないか。